Microsoftは1月18日(現地時間)、Azure Marketplaceから展開できるラインナップに「Clear Linux」を追加したことを、公式ブロクで発表した。Clear LinuxはIntelがコンテナー技術に最適化したLinuxディストリビューションとして、2015年5月に発表済み。コンテナーごとに仮想マシンで分離することで、同等の堅牢性や運用の容易さを実現し、Intel VT-xなどの仮想化支援機能を用いて高速実行が可能になる。

Azureポータル上で選択可能になった「Clear Linux」

Azure Marketplaceでは「Basic」「Containers」「Machine Learning」と3つのエディションを用意し、インスタンスは「A」から「G」まで自由に選択可能。例えば1コアの「A0」インスタンスを選択した場合、1.84円/時(1,365.98円/月)の従量制課金がかかる。先頃、東日本データセンターでの利用が可能になった32コアの「G5」インスタンスを選択した場合、課金額は886.38円/時(65万9,466.72円/月)。エディションによる価格差はない。

Microsoft Open Sourceプロダクトマネージャーを務めるJose Miguel Parrella氏は、Clear Linuxをインストールした仮想マシン(VM)を、基本的なベアボーンVMやDockerコンテナーランタイムを含むコンテナーイメージ、機械学習アプリケーションを開発するためのイメージとしての活用を提案している。また、Clear Linuxが現状を表すデータを保持せず、入力内容に応じて出力を決定するステートレス機能が、下部構想の希望に応じたOSの保守と導入を簡素化するとアピールした。

既にMicrosoft Azure上で動作するVMのOSは3台に1台がLinux。新規顧客の60%がLinux上で動作するOSS(オープンソースソフトウェア)を選択している。

阿久津良和(Cactus)