俳優の松坂桃李が18日、東京・汐留の日本テレビで行われた同局系主演ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(22日スタート、毎週日曜22:30~23:25 ※初回22:00~)の第1話完成披露試写会に登場。大みそかの『笑ってはいけないシリーズ』に今作の役で出演したことに触れ、「僕がボケるのは『ガキの使い』が限界でした」と振り返った。

『視覚探偵 日暮旅人』に主演する松坂桃李

このドラマは、山口幸三郎の『探偵・日暮旅人』シリーズが原作で、人間の五感のうち、4つを失った松坂演じる「探し物探偵事務所」の探偵・日暮旅人が、唯一残って研ぎ澄まされた視覚を駆使して、人・物・愛を探していく、ヒューマンミステリー。

演出を手がけるのは堤幸彦監督で、松坂は「『真田十勇士』という舞台から始まり、その映画、そして『日暮旅人』のスペシャルをやって今回の連ドラと、いろいろお付き合いをさせていただいて、だいぶ信頼関係ができ上がっているかな」とタッグに手応え。「その力を使って、現場を引っ張って温めて、沢山の人に届けようという気持ちが強いです」と心境を明かした。

小ネタが得意な堤監督だけあって、今作でもさまざまな場所に仕掛けられているが、日暮のキャラクターに関しては「なかなか『ここでボケて』とか言えなくて…」と、笑いが足しにくいそう。これに松坂は同意しながら、「だから僕がボケるので限界だったのが、『ガキの使い』くらいでした。あれがたぶんマックスでしたね」と振り返った。

松坂は、昨年の同局系大みそか特番『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』に、この日暮旅人役で、娘の灯衣役を演じる住田萌乃とともに登場。ダウンタウンの松本人志を「この男は娘から怪力だけの男と思われているようです」とイジるなど、ガキ使メンバーを暴露ネタで揺さぶる笑いの刺客としてミニコントで活躍したが、堤監督から「大変でしたね」と労われた。

その子役の住田は、今作の撮影現場でテンションが高くなると、急に「家族ごっこ」をし始めるそう。松坂が父、住田が母、濱田岳と上田竜也が息子役になるが、なぜか上田は「ゆうたろう」という名前を付けられるそうで、堤監督は「DVDの特典映像に入れます」と、本気なのか冗談なのか分からないニュアンスで検討していた。

松坂桃李(左)と堤幸彦監督