泉北高速鉄道は16日、特急「泉北ライナー」に導入する新型車両、泉北12000系のプレス試乗会を開催した。同車両は1月27日から営業運転を開始する予定だ。

プレス試乗会で難波駅に入線した泉北12000系(撮影 : 新田浩之)。1月27日の特急「泉北ライナー」から営業運転を開始する

泉北12000系の製造は総合車両製作所。南海線の特急「サザン」で活躍する車両、南海電鉄12000系をベースとした4両編成で、まるで東京オートサロンや大阪オートメッセに出展されるカスタムカーのような煌びやかな外装が特徴となっている。車体は金色を基調に青・黒のラインを施し、「泉北ライナー」シンボルマークの4つの丸(泉ケ丘・栂・光明池・トリヴェール和泉のニュータウン4地域を表現)は京都オパールで装飾した。

車内のシート色は車両ごとに異なり、シンボルマークの4つの丸と同系色(黄・緑・紫・赤)だという。内装にはダークな木目調を用い、落ち着きと安らぎの室内空間を演出している。ベースとなった南海電鉄12000系と同様、各座席にコンセントが設置され、天井にプラズマクラスターイオン発生機も搭載された。車内案内表示装置は液晶ディスプレイ式で、車内照明・前照灯を含めたすべての灯具にLEDを採用した。

1月16日のプレス試乗会では、泉北12000系の臨時列車が難波駅を13時6分に発車し、南海高野線・泉北線経由で光明池車庫まで走行したという。この新型特急車両は1月27日、和泉中央発難波行の特急「泉北ライナー66号」から営業運転を開始する予定。発車に先立ち、同日16時10分から和泉中央駅ホームにて出発式が開催される。