京阪電気鉄道は2月25日、京阪線(京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線)のダイヤを変更する。京橋~七条間ノンストップの快速特急「洛楽」が平日にも定期運転を行い、平日・土休日ともに使用車両を3000系に変更。特急車両8000系は「プレミアムカー」導入に向け、2月25日からすべて7両編成での運転となる。

現在は8000系(写真右)を使用し、土休日のみ定期運転を行う快速特急「洛楽」。2月25日のダイヤ変更で平日にも定期運転を行う一方、使用車両は平日・土休日ともに3000系(写真左)となる

快速特急「洛楽」は2016年3月から土休日のみ定期運転を行っており、現在は8000系を使用し、午前に淀屋橋発出町柳行5本(9~11時台に30分おきに発車)、午後に出町柳発淀屋橋行5本(16~18時台に30分おきに発車)を設定。淀屋橋~出町柳間の所要時間は50分とされ、途中の京橋~七条間はノンストップで運転される。

2月25日に実施されるダイヤ変更で、平日にも定期運転の快速特急「洛楽」が設定されることになり、午前に淀屋橋駅9時10分発・9時40分発、午後に出町柳駅17時54分発・18時24分発の列車が運転される。いずれも土休日と同じく京橋~七条間でノンストップ運転を行い、淀屋橋~出町柳間を50分で結ぶ。なお、ダイヤ変更に合わせて「洛楽」は平日・土休日ともに全列車3000系を使用しての運転となる。

快速特急「洛楽」が運転される時間帯、淀屋橋発出町柳行の急行、出町柳発淀屋橋行の快速急行をそれぞれ平日2本・土休日5本ずつ設定。「洛楽」が停車しない八幡市駅(石清水八幡宮の最寄り駅)・伏見稲荷駅(伏見稲荷大社の最寄り駅)・清水五条駅(清水寺の最寄り駅)などにも停車し、京都観光に便利な駅の利便性を確保する。

特急や快速特急「洛楽」で活躍してきた8000系は一部車両で「プレミアムカー」導入に向けた改造工事が始まり、従来より1両減らした7両編成で運転されている。2月25日以降、8両編成で運転される残りの8000系も改造工事を行うことになり、8000系はすべて7両編成での運転に。これにともない、朝ラッシュ時の8000系を使用する特急(淀屋橋行4本、出町柳行3本)に関して、女性専用車両の位置が変更となる駅があるとのこと。

中之島線、平日夕方以降の快速急行を取りやめ

2月25日から中之島線の運転体系も一部変更される。現在、平日夕方以降のラッシュ時間帯に中之島駅を始発とし、おおむね20分間隔で運転される快速急行をすべて淀屋橋発樟葉行に変更。淀屋橋発の特急の混雑緩和を図る。

あわせて一部の準急の始発駅が淀屋橋駅から中之島駅に変更され、18時台以降は中之島駅始発の準急を約10分間隔で運転。中之島線から寝屋川市・香里園方面の利便性を向上させるとともに、18時台の一部と19~21時台において京橋駅で淀屋橋発の特急と接続し、京都方面へ約5分の所要時間短縮を図る。

昼間時間帯に中之島~萱島・枚方市間で運転される普通も、一部列車の運転区間を変更。現在は1時間あたり中之島~萱島間3本・中之島~枚方市間3本の運転だが、ダイヤ変更後は中之島~萱島間2本・中之島~枚方市間4本の運転となる。枚方市駅での特急との接続も改善され、守口市~枚方市間の途中駅から京都方面への利便性も向上するという。