シンガーソングライターで俳優の泉谷しげるが15日、都内で行われたテレビ東京系ドラマ『三匹のおっさん3 ~正義の味方、3たび~』(1月20日スタート 毎週金曜20:00~)の記者会見に、共演の北大路欣也、志賀廣太郎とともに登場した。

泉谷しげる

同作は作家・有川浩の人気小説シリーズを映像化。2014年1月クール、2015年4月クールに放送されたシリーズのパート3となる。かつて悪ガキだった清一(北大路)、重雄(泉谷)、則夫(志賀)の3人が、定年退職後にご近所内の悪を成敗していく。

会場に集まった視聴者たちの中には、家族で同作を楽しみにしているという子供達も大勢いた。その中で6歳の少女が「清ちゃん、重ちゃん、則ちゃんのように強くなるには、6歳の女の子の私はどうしたらいいですか?」と質問。それに対して、泉谷は「俺らしくないことを言わせてもらえればですよ」と前置きをしながら、「本当に強いのは、優しい人ですよ」と回答した。

泉谷は「強くない人はキャンキャンキャンキャン、俺みたいに吠えるんですよ。こういうやつは一番弱いの。だからキャンキャンキャンキャン吠える」と説明。「優しいことは一番強いということです。だから、優しい人になってくださいね」と、少女に向かって真摯に語りかけた。

また、志賀は”世の中の懲らしめたい悪”として「ちょっとしたことで怒ってるような人を見るのはとっても嫌な気分」と例を挙げる。「立場上、相手に反論したり反撃したりできない人に向かって、クレームしたりとか理不尽な言いがかりをつけてるとか」と具体的に表すと、泉谷も「寛容がなくなってるな、今」と顔をしかめた。

「静かな生活をしたいがために、幼稚園の声がうるさいとか」と嘆いた泉谷は、「子供ってのは騒いで泣くもんなんだから」と断言。「あのうるさい声は幸せだよ、ものすごく。子供の声がなくなるなんて、最悪だよ」と訴えかけた。

さらに北大路も「できるだけ今、怒らない、カッとしない、穏やかにいたいという、それが僕のテーマだから」と自身について語る。「則さん(志賀)もシゲ(泉谷)も言ってるように、優しくなるというのが一番大変なこと」と述べ、「優しくなりたいし、世の中も優しくしてほしいというのが願いでもあります」とメッセージを贈った。