ぴあはこのほど、『くすりになる味噌汁』(川上文代・著 / 980円・税別)を発売した。

『くすりになる味噌汁(川上文代・著)』(980円・税別)

「味噌汁」は、食物繊維・ビタミンE群やB群、レシチン、サポニンなどが豊富な「味噌」と、昆布のグルタミン酸やかつおぶしのイノシン酸なの「だし」、野菜や肉などの「具材」からなる料理。食事に取り入れることにより、さまざまな健康効果を得ることができるという。

左から「スプラウトのヨーグルト味噌汁」「イタリアン味噌汁」

味噌汁には塩分が含まれているため、血圧の上昇を心配する声もあるが、実際には味噌汁には血圧上昇を抑える働きがあり、継続的に飲むと塩分を輩出しやすい体になるとのこと。

味噌汁の血圧への影響

血圧と食塩摂取量の関係

また、味噌には活性酵素を消去する作用があり、酸化が原因のひとつであるがんの予防効果も期待できるという。共立女子大学家政学部上原誉志夫教授の研究結果によると、5日間の味噌汁摂取回数と家族の疾病歴を調べたところ、味噌汁を飲む回数が2回以下、3~5回、6~15回の3グループでは、3~5回のグループがもっともがんの発症率が低かったとのこと。

別の研究では、味噌汁には胃がんと乳がんのリスクを下げる効果があることが知られているという。

そのほか、味噌汁を飲むことにより「老化防止」「生活習慣病予防」「血圧上昇抑制」「がん予防」「美肌効果」「骨粗しょう症予防」といった健康効果があるとのこと。

同書では、このような健康効能が立証されている味噌汁のおいしく健康になるレシピを紹介。基本の味噌汁や、簡単でおいしいと注目されている"味噌玉"レシピ、チーズやオイスターソースを使った変わり味噌汁の作り方も掲載している。

また、「さば缶×塩レモン」「アボガド×エスニック」などの意外な組み合わせのほか、豚汁をポークカレーに変身させるなど、味噌汁のリメイク料理も紹介。北海道の石狩汁、青森のじゃっぱ汁、宮崎の冷汁など全国各地の味噌汁レシピも収録した。

「みかんの皮の味噌汁」「りんごとレーズンのヨーグルト味噌汁」「十六穀米入り食物繊維味噌汁」「にんにく卵黄のスタミナ味噌汁」「青汁入りおかひじきの味噌汁」「玉ねぎパワーの味噌汁」など、健康食材を用いた味噌汁も多数紹介している。