安川電機は1月11日、2016年9月より一般販売を開始したPCボードタイプコントローラ「MP3100」のラインアップとして、リアルタイムOS(RTOS)に対応するとともに、高速性を追求したMECHATROLINK-IIIが1チャネルのPCボードタイプコントローラ「MP3110」および同2チャネルの「MP3110M」の販売を開始したことを発表した。

2製品ともに、RTOS上で動作するモーションAPIを用意。これにより、I/Oボードや画像ボードなどとMP3110/3110Mを同期させたモーション制御を可能とした。また、Windowsと共存可能なRTOSを使用することで、1台のPCでHMI制御とモーション制御を実現することも可能になるという。

さらにモーション制御にソフトモーションを採用。高性能化するPCのCPUリソースを活用することができるため、モーション制御の高速化が可能となったほか、PCI Expressバスへの対応によるPC上のアプリケーションとの間でのバースト転送が可能となったため、さらなる高速化も可能だとのことで、これらにより制御周期0.125msでMECHATROLINK-III対応危機の制御ができるようになるという。

なお、価格はオープンで、同社では、半導体/液晶製造装置や電子部品実装機、金属加工機、包装機、ロボットなどを主な適用先として販売を進めていくとしている。

「MP3110」および「MP3110M」の外観