村田製作所は1月11日、車載市場向けに世界最大級の音量を発声可能な表面実装型圧電サウンダ(ブザー)「PKMCS1818E20A0-R1」を開発したと発表した。

自動車分野では、運転中の警告音・報知音用途で大音量化が求められているが、従来のピンタイプ型圧電ブザーでは、実装状態のバラつきによる特有の実装異常や音色が変化するといった問題があった。同製品は、そうしたニーズに対応することを目的として開発されたもので、独自の材料技術と高精度加工技術を活用することで、従来品の約4倍(10~12dB増)の音圧(Typ:100dB、2kHz、+12Vo-p方形波、10cm)を実現したという。

また、磁石やコイルを使わないシンプルな構造のため、電磁ノイズによる周辺回路への影響が少なく、かつ1g以下と軽量化も実現。さらに、実装異常、異音対策として有効なリフロー実装に対応しており、次世代の車載製品ニーズに対応することが可能だという。

なお、同製品の量産はすでに開始しており、サンプル価格は200円。同社では今後、スピードメーター、パワースライドドア、パワーテールゲート、パーキングアシストシステムなどへの採用拡大を目指すとしている。

表面実装型圧電サウンダ「PKMCS1818E20A0-R1」の外観