エアバスは現地時間の1月6日、フランス・トゥールーズにて同社の次世代大型輸送機「Beluga XL(ベルーガXL)」の主要パーツの組み立てを開始したことを発表した。

主要パーツの組み立てを開始

ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備。計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。ベルーガXLは2019年半ばに運航を予定している。

2019年半ばに運航開始を予定

組み立て作業は、トゥールーズ・ブラニャック空港に隣接する同社工場地域のL34施設で実施。胴体や尾翼などの組み立ては、2016年12月に行われた。組立作業の最初の12カ月間で機体を完成とともに、電気系統の統合作業を実施。その後の6カ月間は、エンジン搭載と地上試験などの第2ステーションとなる。

1つひとつ穴をあけて接合させていく

ベルーガXLプログラムの責任者であるベルトラン・ジョージ氏は、「穴の数や取り付けられる留め具の数は、他のどのエアバスの航空機よりもはるかに多い。各ステップでスケジュールを守ることは、2018年に初飛行を実現させる重要なポイントとなる」とコメントしている。