JRグループは6日、年末年始期間(12月28日から1月5日までの9日間)の輸送概況を発表した。今年度の新幹線・在来線特急列車などの利用状況はJR北海道を除く各社で前年度を上回り、JR旅客6社合計でのべ1,144万6,000人(前年比103%)となった。

東海道・山陽新幹線は1月3日の上りが混雑のピークに

九州新幹線も1月3日に過去最高の利用人員を記録したという

この年末年始は一部列車に遅延や運休が発生したものの、期間を通じて天候に恵まれたことから前年を上回る利用状況となった。年末の帰省ラッシュのピーク日は12月30日(東海道・山陽新幹線下りは12月29日)、年始のUターンラッシュのピーク日は1月3日だった。

1月3日の東海道新幹線上りに関して、指定席・自由席ともに混雑が予想されることから、JR東海は他の日の利用を検討するように呼びかけていた。今回の集計で、同社は1月3日の新幹線上りの利用人員をのべ31万7,000人(前年より約1,000人減)と発表。年末年始期間の合計では、東海道新幹線の利用人員はのべ349万人(前年比105%)となり、前年を上回った。JR西日本も山陽新幹線の利用状況について、9日間の合計でのべ167万2,000人が利用し、前年比103%となったことを発表している。

九州新幹線も博多~熊本間において、年末年始の9日間でのべ31万1,000人が利用し、前年比103%に。「1月3日には、博多~熊本間で過去最高となる約46,200人のお客さまが新幹線をご利用下さいました」とJR九州は発表している。この日はヤフオクドームで関ジャニ∞のコンサートもあり、最も混雑した列車は博多駅21時2分発の下り「さくら571号」で、乗車率136%(定員546人に対し745人が乗車)だったという。

JR東日本は東北新幹線の利用状況に関して、大宮駅以北でのべ176万4,000人(前年比103%)、盛岡駅以北でのべ23万3,000人(前年比109%)が利用したと発表。他の新幹線も、秋田新幹線を除き前年を上回る利用状況となった。北陸新幹線もJR東日本の区間はのべ57万7,000人、JR西日本の区間はのべ28万人が利用し、ともに前年を上回った。

JR北海道は北海道新幹線の利用状況について、この年末年始は約6万人が利用し、前年比122%(前年の在来線特急・急行列車との比較)としている。ただし、特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の利用状況が前年比71%(1万3,900人減)だったことも影響し、主要4線区の合計はのべ28万1,300人で、前年より600人減となった。