エミレーツ航空(本社: ドバイ)は1月4日、3月26日よりドバイ=成田路線にエアバスA380を導入することを発表。同区間は2010年にボーイングB777-300ERで運航を開始し、2012年7月から2013年5月の間はエアバスA380を導入していたが、現在はB777-300ERで運航している。

3月26日よりドバイ=成田路線にエアバスA380を再導入

2階建のエアバスA380の再導入により、成田からエミレーツが就航する多くの欧州の都市までを、ドバイ経由でエアバスA380のみで旅行ができるようになる。エミレーツのエアバスA380は、完全個室式「プライベート・スイート」のファーストクラスが14席、「ミニポッド」型でフラット・ベッドシートのビジネスクラスが76席、ゆとりあるシートを備えたエコノミークラスが399席の合計489席。現在のB777-300ERより、1便当たりの座席数は135席増加する。

成田発ドバイ行のEK319便は、月・木・金・土・日曜日は22:00に成田を出発し翌日の04:15にドバイに到着、火・水曜日は21:20に成田を出発し翌日の03:35にドバイに到着。ドバイ発成田行きのEK318便は、02:40にドバイを出発し同日17:35に成田に到着する。

成田発着のエアバスA380の特徴的なサービスとして、ファーストクラスでは上空の「機内シャワースパ」でシャワーを浴びリフレッシュができる。また、ファーストクラスおよびビジネスクラスには、機体の2階部分にある「機内ラウンジ」で、アルコールや各種ドリンクやおつまみを楽しみながらくつろげるスペースを設けている。

機内にはラウンジも設置(ファーストクラスおよびビジネスクラスが対象)

成田からドバイまでの約11時間の空の旅では、2016年にリニューアルした和食メニュー(ファーストクラスは懐石料理コース、ビジネスクラスは懐石弁当)をはじめシェフ自慢の食事を楽しめる他、日本語の映画や音楽も含めた2,500チャンネル以上の機内エンターテインメントシステム「ice (information, communications, entertainment)」、10MBまでの無料Wi-Fiサービスの利用が可能。エミレーツには400人以上の日本人客室乗務員が在籍しており、日本路線には必ず数名の日本人客室乗務員が乗務し日本語でのサービスを行っている。

これらをはじめとするエミレーツのサービスは、世界最大の乗客アンケート調査を行う英国のスカイトラックス社より高く評価され2016年度「ワールド・ベスト・エアライン」、「ワールド・ベスト機内エンターテインメント」を受賞している。

ファーストクラスは機内シャワースパも利用可能

また、搭乗前のサービスとして、ファーストクラス、ビジネスクラス、フリークエント・フライヤー・ プログラム「エミレーツ・スカイワーズ」のゴールド会員ならびにプラチナ会員には、2015年に日本で初めて開設した成田空港内のエミレーツ・ラウンジで、ビュッフェ式の食事や飲みもの、無料のWiFiやビジネスセンター、シャワー等を利用できる。

エミレーツはA380型機の世界最大のオペレーターであり、現在は89機を運航、さらに53機を発注している。現在エミレーツでは、ドバイからパリ、ローマ、ミラノ、マドリード、ロンドン、モーリシャスをはじめとする世界40都市を超える路線でエアバスA380を運航しており、最近ではドバイ-モスクワ路線に新たに導入した。今後は、ドバイ=ヨハネスブルグ路線、3月26日にはドバイ-カサブランカ路線にも同機材の導入を予定している。

なお、1月3日~16日までの期間限定で、エミレーツ公式ウェブサイトにて初売りセールを実施。旅行期間は11月30日の出発便まで(適用除外日あり)で、羽田・成田・関空発、中東、ヨーロッパ、アフリカ、北米・南米、インド洋・南アジアの各都市への特別運賃をエコノミークラスで5万3,400円から、ビジネスクラスでは30万2,700円から提供している。