子どもたちにとって、お正月のお年玉は大きな楽しみのひとつだが、親にとっては、金額や与え始める年齢など、頭が痛い問題かもしれない。今回は、小学生までの子どもをもつ女性のマイナビニュース会員300人に、「子どもには、何歳からお年玉をあげたか」を聞いてみた。

Q.子どもには、何歳からお年玉をあげましたか

Q.子どもには、何歳からお年玉をあげましたか
1位 0歳 18.7%
2位 3歳 14.7%
3位 お年玉はあげていない 12.7%
4位 1歳 10.7%
5位 5歳 9.7%
6位 6歳 9.0%
7位 7歳 8.0%
8位 4歳 7.3%

Q.その選択肢を選んだ理由を教えてください

■0歳

・「形としてあげたかったから。貯金を始めるいい機会でもあったので」(25歳/鹿児島県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「うまれてきてくれたことに感謝しているからです。大きくなったときに大事に使ってほしい。そう願っております」(29歳/千葉県/食品/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

■3歳

・「3歳くらいから、なんとなくではあるがお年玉というものを認識し始めたから」(38歳/熊本県/百貨店/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)
・「3歳以下の子には、まだお金を持たせるべき年齢ではない気がしました」(20歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「お金で物が買えると理解できてくるころかと思ったので」(40歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「小学生の甥っ子や姪っ子にあげるついでにあげはじめた」(34歳/岡山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「本人はよく分からないだろうけど、風習としておもちゃなどを買ってあげた」(44歳/北海道/医療・福祉・介護サービス/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)

■お年玉はあげていない

・「自分の子どもにはお年玉をあげたことはありません」(31歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「親戚やおじいちゃん、おばあちゃんからいただくので」(35歳/岡山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「お年玉は祖父母や親戚からもらっているので、お年玉をあげない分、クリスマスプレゼントを高額でも準備している」(48歳/東京都/百貨店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「直近のクリスマスに親や祖父母からプレゼントをいくつももらうし、お年玉も祖父母や親戚から十分もらうので必要ないと考え、親からはあげていません」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「毎月おこづかいをあげているし、そんな余裕はない」(39歳/福島県/通信関連/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

■1歳

・「物をもらったときに、"ありがとう"を身体で示せる年になったから」(38歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「実家に行って、他の子どもはもらっているのにあげないのはかわいそうだから、形だけ渡した」(45歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「日本の伝統行事だと思うので、体験させたかったからです」(33歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/その他)

■5歳

・「幼稚園に行きだして、お年玉の意味が分かってきたので」(47歳/鹿児島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「だいたい年中さんくらいから周りもあげていたので」(52歳/神奈川県/未婚/農業協同組合/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「お金の価値が分かる年齢になり、貯金をするということも理解でき、貯金の楽しさやお金を使う練習もさせました。そして、お仕事をして収入を得る、働かないとお金はもらえない。お金を使わないと物は買えないということを教えて理解できる年齢だと思います」(41歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■6歳/7歳

・「小学生からお金の意味を学ばせるため」(40歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「小学校に入学してから、学校で話題になったりするから」(45歳/秋田県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「小学生になれば、お年玉の意味が分かると思ったので」(33歳/東京都/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「親戚からもらう分は貯金してしまうので、親からの分だけは自分で管理して使ってもいいよ、とルールを決めた」(44歳/埼玉県/流通・チェーンストア/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「小学生になり、金銭感覚を持たせたかったから」(46歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■4歳

・「周りに合わせて幼稚園から」(36歳/埼玉県/サービス/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「幼稚園でお年玉の存在を知ったから」(39歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■その他

・「2歳: 自分にとってお年玉が楽しみだった記憶があり、子どもにも日本の風習を、と思ったから」(42歳/群馬県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「8歳: お金の価値が分かるようになってから」(35歳/東京都/電力・ガス・エネルギー/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「9歳: おこづかいをあげ始める年齢なので」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「10歳: 親から子どもにはあげず、お年玉は親以外からもらうものと教えていたが、周りはもらっているとうるさかったので、気持ちだけ、あげるようにした」(42歳/滋賀県/家電・AV機器/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「13歳以上: 小学生などはまだお金の価値がよく分かっていないと思うから」(34歳/愛媛県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

総評
調査の結果、お年玉をあげる年齢は「0歳」が18.7%で最多となった。第2位は「3歳」で14.7%、3位は「お年玉はあげていない」で12.7%だった。以下、4位は「1歳」で10.7%、5位「5歳」は9.7%、6位は「6歳」が9.0%、7位「7歳」8.0%、8位「4歳」7.3%で続いた。9位「2歳」(4.7%)、10位「10歳」と「13歳以上」(各1.3%)、12位「8歳」と「9歳」(各1.0%)で、「11歳」と「12歳」とする回答はなかった。

もっとも多くの人が選んだ「0歳」では、子どもがうまれたことの記念と、貯金としての意味合いを込めてあげる、とした人が多かった。また、「なんとなく行事として」とする意見も目立った。この年齢ではお金ではく、おもちゃなどをプレゼントする、という人もいた。

続く「3歳」では、お年玉やお金の意味を、「子どもが分かる年齢になってきた」から、という理由が大半を占めている。3位「お年玉はあげていない」では、親戚や祖父母があげているので親からはお年玉はあげていない、とする声が多かった。4位「1歳」では「0歳」と同様、「貯金としての側面」と、「意味をなんとなく理解し始めているので」とするコメントが並んだ。

5位「5歳」、6位「6歳」、7位「7歳」、8位「4歳」はいずれも、幼稚園や小学校の入園・入学の節目であげ始める、という人が多かった。また、園や学校での情報の行き来や、友だちとの横並びの必要性も考えている様子もうかがえる。

全体には、ごく小さいうちは儀式的な意味合いや貯金としての側面が大きく、年齢が進んでからはお年玉への理解度に応じて、さらには入園・入学などの機会をきっかけにあげるようになった、とする人が多い結果となった。

家に迎えた年神さまの魂が宿る「鏡餅」は、敬意を込めて「年魂(としだま)」と呼ばれた。お年玉は、家長がその鏡餅を家族へ与え、子孫繁栄や幸せを願った「御年魂(おとしだま)」が由来とする説がある。時代をへて、子どもに主にお金を与える習慣へと変化しているが、子どもたちの健康を願う親心は、今も昔も変わらないものと言えそうだ。

調査時期: 2016年10月31日~2016年11月26日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生までの子どもをもつ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません