PCゲームでは公式および非公式を問わず、データを書き換えるツールが出回ることがある。それは新しいデータを追加するものやチートを実現するものなど、方向性はさまざまだ。しかし、都合のよいツールばかりではない。もし、あなたが「Counter-Strike: Global Offensive」のファンかつ熱心なプレーヤであり、そしてハッキングツールを使ってズルしてでも勝ちたいと考えているなら、偽ツールの存在に注意しておいたほうがよいかもしれない。

12月24日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Beware! This CounterStrike Hacking Tool Shuts Down Gamers' PCs Forever」が、ゲーム「Counter-Strike: Global Offensive」のハッキングツールを装ったマルウェア「ExternalCounterstrike」について伝えた。

このマルウェアは実行されるとユーザーのPCのMBR領域を上書きしてしまい、一旦システムを再起動しようとしても起動してこなくなってしまう。ハッキングツールを使ってチートしようとすると、システムが破壊されることになる。

実際には、このハッキングツールを装ったツールはPowerShellのコマンドを実行するものになっており、そこからfuck_mpgh.exeと呼ばれるマルウェアをダウンロードしてきて実行する内容になっているという。このダウンロードされてくるマルウェアがMBR領域を書き換えてしまうというわけだ。

このマルウェアは、どうやらハッキングツールを使ってチート行為(データを書き換えてゲームに勝ちやすい状態にすること)を行うユーザーに攻撃を加える意図があるようだと説明がある。