エクスペディア・ジャパンはこのほど、「有給休暇の国際比較調査2016」の結果を発表した。同調査は9月12日~29日、世界28の国と地域(※)に住む有職者男女計9,424名を対象に、インターネットで実施したもの。

日本の有休消化率

日本の有休消化率は50%だった。2013年以降、日本の有休消化率は回復を見せていたが、昨年の60%を10%も下回る結果となり、3年ぶりに最下位となった。

休み不足を感じている人の割合を見たところ、最も多いのは「スペイン」(68%)だった。次いで「韓国」(65%)、「インド」(60%)、「シンガポール」(56%)と続いている。日本は最下位の34%で、有休消化率が世界一低いにも関わらず「休みが不足している」と感じる人は約3割しかいないことがわかった。

なお、休み不足を最も感じている人が多いスペインの有給休暇は30日で、有休消化率は100%であるという。にもかかわらず、現状の支給日数には約7割が満足していないことがわかった。

休み不足を感じている人の割合

有休取得に罪悪感を覚える人の割合を見ると、最も多いのは「韓国」(68%)、次いで「日本」(59%)、「アメリカ」(33%)だった。

有休取得に罪悪感を覚える人の割合

日本人が休みを取らない理由を調査したところ、1位は「人手不足」、2位は「職場の同僚が休んでいない」、3位は「お金がない」だった。そのうち、「同僚が休んでいない」と考える人の割合は世界一多かった。

自分の有休支給日数を知らない人の割合を見たところ、日本が最も多く47%が「知らない」と回答した。2位の韓国(21%)を2倍以上引き離しダントツで1位となっている。

また、上司は有給休暇を取ることに協力的か尋ねたところ、日本では32%が「わからない」と回答した。

休暇中でも、「1日中」仕事のメールを見てしまう人の割合を見ると、最も多いのは「韓国」(23%)だった。僅差で「日本」(22%)が続いている。

休暇中でも、「1日中」仕事のメールを見てしまう人の割合

休暇の取り方について聞くと、日本は「短い休暇を複数回取る」(57%)という回答が多かった。「一人旅を好む」割合も29%で、世界一多い結果となっている。

※日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、ブラジル、オーストラリア、香港、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、フィンランド、ベルギー、スイス