左から宮野真守、梶裕貴、畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹。 (c)カバネリ製作委員会

美樹本晴彦キャラクター原案によるアニメ「甲鉄城のカバネリ 総集編」前編の完成披露プレミアム上映会が、本日12月22日に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

本編上映後、ステージには無名役の千本木彩花、菖蒲役の内田真礼、来栖役の増田俊樹、逞生役の梶裕貴、美馬役の宮野真守が登壇。1人ひとり挨拶を行ったあと、司会に「キャストの皆さんが勢揃いしたところで、と言いたいんですが……」と振られるが、キャスト陣は「完全に揃いましたね」「あ、カバネがいない!」と、とぼけた様子を見せる。司会に「主演がいません!」と突っ込まれたあと、キャストと観客は声を揃えて「生駒ー!」と生駒役の畠中祐を呼び込む。するとクリスマスのBGMにあわせ、大きな袋を持ったサンタ姿の畠中が登場。勢いよく現れた畠中だが、千本木と内田はその勢いに後ずさり、男性陣には「警備の方!」と助けを求められてしまう。

ひと通り出演者にイジられたあと、畠中は大きな袋からキャスト陣へのプレゼントを取り出す。千本木にはお米、内田にはお饅頭と、それぞれが演じるキャラクターの好物を進呈。また増田には短冊、梶にはメガネケース、宮野には“生駒からの愛”を象徴したハートのクッションが手渡された。そして観客には、先日も制作が発表された“「甲鉄城のカバネリ」の新作”をプレゼント。畠中は新作の制作決定にあたり「『甲鉄城』のみんなに会えるのが、率直にうれしい。本編でも無名にお米を食べてもらって、ちゃんと『甲鉄城』の幕を閉められたらと思っています」と意気込んだ。

また千本木は「(最終回から)気持ちも心も成長した無名が、この先みんなとどう関わっていくのか楽しみ」とコメント。増田は「この作品は楽しいという気持ちだけではできていない」と切り出し、「現場では苦しい思いをしながら演じているので、(新作決定を聞き)半分怖さも感じた」と語る。そして「そんな怖さに立ち向かうような熱さが、新作の決定を聞いたときに沸々と湧いてきたので、収録が始まったらこれをぶつけようと思っています」と熱意を明かした。

“やんごとなき事情”で新作への出演が危ぶまれている梶と宮野。司会に「新作には新キャラクターも登場するかもしれない。どんな役をやってみたいですか?」と振られると、宮野は「(梶は)“逞生ロボ”じゃないですか? 俺も“メタルビーバ”で出ます」と妄想し、客席の笑いを誘う。梶は「でも思い出してほしいなと思いますよ。僕の中で逞生は生き続けているので。逞生として新しいセリフをしゃべれたらうれしい」と希望を口にする。一方の宮野は「僕はまだ諦めてませんよ」と断言。「やんごとなき事情があるのは皆さんご存知だと思うんですけど……出られるんじゃないですかね? あの人だったら」と美馬の姿を思い浮かべながら語った。

その後イベントでは劇場にて販売されているパンフレットから、キャストの撮り下ろしグラビアが一部公開される。千本木のポージングを増田が再現してみせたり、菖蒲と来栖をイメージした内田と増田のショットを2人が実際に再現したりと、会場からはひときわ大きな歓声が上がった。また年末年始にかけて、キャストやスタッフが登壇する全国での舞台挨拶が実施されることも発表に。気になる人は公式サイトにて確認しよう。

そして最後にキャスト陣1人ひとりからの挨拶も。内田は「今日皆さんの声を聞いて、3月に行った先行上映会に比べて、歓声の質が変わったなという印象を受けました。それはアニメを観ていただいた皆さんが感じた、キャラクターへのいろいろな思いだったり、作品への熱い思いがそうさせているのかなと。(新作について)私も期待と興奮で胸がドキドキしっぱなしです!」と笑顔を見せた。

また畠中は「今年は『カバネリ』で埋め尽くされた年。すごく濃い経験をさせてもらった」と振り返る。そして「こうやってもう一度映画館で『カバネリ』という作品に出会えるのは、クリスマスになぞらえると最高のクリスマスプレゼントだと心から思っています」と述懐し、「皆さんもぜひぜひ多くの方に映画館に足を運んでいただけるように、どうぞ『カバネリ』のよさを世の中に伝えていただけたらうれしいです」と観客にメッセージを贈った。

劇場版「甲鉄城のカバネリ 総集編」は、12月31日から前編、2017年1月7日から後編が公開される。

劇場版「甲鉄城のカバネリ 総集編」

前編「集う光」:2016年12月31日(土)より2週間限定全国ロードショー
後編「燃える命」:2017年1月7日(土)より2週間限定全国ロードショー

(c)カバネリ製作委員会