大人気海外ドラマ『フルハウス』の"その後"を描いた『フラーハウス』、そのファン待望のシーズン2が、Netflixオリジナルドラマとして配信がスタートした。全世界でのオンラインストリーミングに先だって、すっかり大人の女性へ成長したタナー家の長女D.J.役のキャンディス・キャメロン・ブレ、次女ステファニー役のジョディ・スウィーティン、D.J.の親友キミー役のアンドレア・バーバーの"3人娘"が来日! 約30年ぶりの続編製作ではあるものの、あらためての役作りなど必要なかったという同シリーズへの強い愛などを語る。

左からキャンディス・キャメロン・ブレ、ジョディ・スウィーティン、アンドレア・バーバー

――この30年間、続編始動に向けての話題も含めて、同窓会のような集まりなどあったのでしょうか?

ジョディ:もともと仲が良かったので、皆でよく会ってはいたの。シーズン2をやろうという話は実は何年にも渡ってしていて、だからすごく久しぶりの再会ではないのよ。

アンドレア:『フルハウス』で手に入れた人生最高の親友たちと仕事がまたできるチャンスを逃したくなったので、即答でやりたいと言っていたわ。

キャンディス:仲が良くて会うこともあったけれど、今が特別! 自分たちだけが仲がいいだけでなく、家族全員で仲がいいのよ。そこが素晴らしいわ!

――今回の『フラーハウス』では、皆さんが親の世代になったわけですよね。ファンとしても、とても感慨深いものを感じます。

ジョディ:私たちも同じスタジオで育ちながら出演していた経験をしているので、子役と想いを分かち合うことができるのよ。30年前のことだけれどね。彼らは大人の世界で俳優として生活しているわけだから、その苦労もわかって共感もするの。

アンドレア:素晴らしい体験を小さい頃にしたけれど、それは大人だったジョンとロリー、ボブとデイブたちのおかげだと思う。彼らが率先して、そういう温かい現場を作ってくれた。私たちもいま同じことをしているけれども、それは私たちがそこで学習したことのおかげなのよ。

ジョディ:ただ、時にはね、「私たちも頑張ったんだから、私たちも頑張りなさい!」と言うこともあるけれど(笑)!

――今回の『フラーハウス』が始まるにあたって、昔の映像も参考までに観ましたか?

3人:ノーよ! 観る必要はなかったわ。

キャンディス:8年間も演じていると、自分がそのキャラクターとして生きている期間でもあるわけで、つまりD.J.は私の一部なの。だから昔のエピソードを観る必要がないほど、親密に知っている。むしろ、どういう大人になったかと考えるとことは楽しいことで、「シーズン2」でもD.J.は、どんどん進化していくわ。

ジョディ:今回の脚本チームは、すごく意見を求めてくれたの、キャラクターに関して、どういう方向性で行くかを含めてね。私たちが長く演じて本当によく知っているキャラクターではあるけれども、さらにその先どうなっていくかは大事なことなので、それが大きな助けになってはいたのよ。

アンドレア:キミーの職業について何度も相談を受けたけれど、絶対いけないと思ったのは、クッキー屋さんを地下室でやっているというアイデアだったわ。あとは5カ国語を操る通訳とかコルトンブルーの名シェフとか、実はキミーは超天才だったというアイデアもあったけれど、最終的にはパーティープランナーになった。でもそれがピッタリで、彼女のクリエイティビティーを引き出す職業で、リアルだと思わったわ。

ジョディ:なんだか知らないけれど、『フラーハウス』では2週間に一度パーティーがあるので、プランナーがひとりいると助かるわ(笑)。でもだいたい、裏庭でしかやっていないけど(笑)!

――さて、ファン待望の『フラーハウス』シーズン2ですが、おすすめの鑑賞ポイントは?

3人:どうしよう(笑)!

アンドレア:ハロウィーンのエピソードはチェックよ! 特にメイクね。中でも一番凝っていた人はステファニーで、ジョディは毎日4時間半もメイクして撮影していたの。ちなみにキャラクターは"Z"から始まるアレだけれど、今はやめておくわ(笑)。

キャンディス:そうそう、トリビアがあるわ。ワインが出てくるシーンで、ボトルのラベルを見てほしいの。実は名字のBUREが入っているけれど、夫がワインを作っていて、それが毎回登場するのよ(笑)。

■プロフィール
キャンディス・キャメロン・ブレ(D.J.タナー役)
1976年生まれ、カリフォルニア州出身。1987年、10歳の時に『フルハウス』のD.J.タナー役を演じて、1995年の番組終了まで出演。子どもたちがあこがれる、“理想のお姉さん”として絶大なる人気を博した。結婚・出産を機に女優としての活動を減らしていたものの、2007年再び女優業を本格始動。配信中のNetflixオリジナルドラマ『フラーハウス』では、タナー家三姉妹の長女として再びD.J.タナー役を演じて、幅広い世代から共感を得ている。

ジョディ・スウィーティン(ステファニー・タナー役)
1982年生まれ、ロサンゼルス出身。4歳の頃、ホットドックのTVCMに出演したこときっかけで子役デビュー。Netflixオリジナルドラマ『フラーハウス』では『フルハウス』の頃そのままに、タナー家三姉妹の次女ステファニーを好演。愉快なキャラクターに成長したステフの重大な秘密や、甥っ子たちの世話をする母性などが話題に。近作はウォルト・ディズニーの叔母シャーロット・ディズニーを演じた『ミッキー誕生前のウォルト』(15)など。

アンドレア・バーバー(キミー・ギブラー役)
1976年生まれ、ロサンゼルス出身。1987年に『フルハウス』で、D.J.タナーの親友キミー・ギブラー役に抜擢されると、その人気が爆発。シーズン4までゲスト出演扱いだったが、シーズン5以降シリーズ終了までレギュラー出演した。私生活では、2002年に結婚。その後イギリスに居住したが、再びアメリカに戻る。長く女優業を離れ別の仕事をしていたが、配信中のNetflixオリジナルドラマ『フラーハウス』が、女優業本格復帰の第1弾となる。