近畿日本鉄道はこのほど、2018年度をめどに大阪阿部野橋駅の一部ホームに可動式ホーム柵を設置すると発表した。これに先立ち、2017年度中に同駅ホームの一部に可動式ホーム柵を試験設置し、実用上の課題を検証するという。

大阪阿部野橋駅に設置される可動式ホーム柵イメージ

大阪阿部野橋駅に導入予定の可動式ホーム柵は、水平に複数配置したワイヤーロープを上下させる方式の昇降式ホーム柵となり、広い乗車口を確保できることから車両や編成による扉配置や扉の数の違いに対応しやすい特徴がある。大阪阿部野橋駅での導入を皮切りに、各駅の状況を考慮しつつ技術的に設置可能な駅から順次整備を進めていく考え。

近鉄はホームからの転落防止策として、他にもホームの端に設置する内方線の整備をこれまで以上に加速させるという。乗降数10万人以上の4駅ですでに導入を完了しており、1万人以上10万人未満の駅では2017年度末までに整備を完了する計画。3,000人以上1万人未満の駅でも2020年度末までに整備を終える予定としている。