JR九州は1月21日、「SL人吉」の客車を普段は走行しない日田彦山線で運行する。沿線7市町村などで構成する日田彦山線活性化推進沿線自治体連絡会による企画で、小倉駅・城野駅発の日帰りツアーとして実施される。

「SL人吉」の客車がディーゼル機関車にけん引されて日田彦山線を走る(写真はイメージ)

日田彦山線は日豊本線城野駅と久大本線夜明駅を結ぶ68.7kmの非電化ローカル線。かつては炭鉱地帯で働く人や家族の足として、また石炭を輸送する路線として活躍した。現在は利用者が減少しているが、沿線自治体が一体となって活性化に努めている。

1月21日に実施される日帰りツアーも、日田彦山線沿線地域の活性化を目的としたもので、郷愁を誘うノスタルジックな客車から自然豊かな沿線の景色を楽しんでもらおうと企画された。「SL人吉」の客車(50系3両)をDE10形ディーゼル機関車が牽引する編成で、小倉~日田間を往復運転する。

停車駅では、各市町村の観光PRや特産品販売、地元の人たちによるおもてなし、5,000円相当の小倉牛が当たる抽選会などのイベントが行われる。旅行代金は、JR往復乗車に弁当・お茶付きで大人5,800円・こども3,800円。申込み期間は2017年1月10日までだが、募集定員(120名)に達し次第締め切る。