JRグループが2017年3月4日に実施するダイヤ改正で、東海道・山陽新幹線の定期「のぞみ」「ひかり」がすべてN700Aタイプの車両で運転されることになった。山陽新幹線では新ATCが導入され、東京~博多間「のぞみ」の所要時間が短縮される。

東海道・山陽新幹線へN700Aの投入が進み、2017年3月4日のダイヤ改正で定期「のぞみ」「ひかり」はN700Aタイプ車両に統一

東海道新幹線ではN700Aによる新車投入が進み、JR東海によれば「平成29年3月のダイヤ改正時点には、N700Aタイプの車両が136編成まで揃う」(136編成の内訳はJR東海111編成、JR西日本25編成)とのこと。

すでにN700Aタイプ充当率100%となっている定期「のぞみ」に続き、定期「ひかり」もN700Aタイプ車両で運転する列車を現行の47本から65本に増やし、N700Aタイプ充当率100%とする。これにより、東海道新幹線の定期列車の約9割が快適性・環境性能に優れたN700Aタイプ車両による運転に。日中時間帯の「のぞみ」「ひかり」を中心に、計51本の列車で東京~新大阪間の所要時間を3分短縮する。

JR西日本も来春のダイヤ改正で「東海道新幹線と直通する全定期『のぞみ』『ひかり』をN700Aで運転」と発表。山陽新幹線では新ATC(自動列車制御装置)に導入により、新大阪~博多間で「のぞみ」「みずほ」は平均1分、「こだま」は平均約15分の所要時間短縮が図られる。N700Aの増備、山陽新幹線の新ATC導入にともない、東京~博多間「のぞみ」の所要時間は現在より1~7分短縮され、最速4時間46分での運転となる。

北陸新幹線「かがやき」上りの時刻変更、東北新幹線「はやぶさ」1往復増発

山陽新幹線では、九州新幹線へ直通する速達タイプの列車「みずほ」に関して、定期列車に加えて臨時列車2往復も高い頻度で運転(具体的な運転日は別途発表)し、関西から熊本・鹿児島方面への利用をさらに便利にするとのこと。北陸新幹線では夕方以降の上り「かがやき」の時刻を見直し、金沢駅15時55分発・東京駅18時28分着の列車を設定し、金沢駅を18~19時台に発車する列車を1本減らす。

東北新幹線では、北海道新幹線開業後の「はやぶさ」の利用が好調であることを受け、これまで多客期に東京~新青森間臨時列車として運転されていた「はやぶさ51・58号」を東京~仙台間の定期列車として運転。「はやぶさ51号」は東京駅10時4分発・仙台駅11時39分着、「はやぶさ58号」は仙台駅15時57分発・東京駅17時32分着で、ともに東京~新函館北斗間「はやぶさ」より1本前の「はやぶさ」として設定される。東京~仙台間「はやぶさ」の増発で同区間の速達ニーズに応え、さらなる利便性向上を図る。