JRグループは2017年3月4日にダイヤ改正を実施する。若松線(筑豊本線若松~折尾間)と烏山線に蓄電池電車が追加投入され、ともに全列車が蓄電池電車での運転に。男鹿線にも蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」が投入される予定で、1日2往復運転される。

若松線に投入された交流タイプの蓄電池電車「DENCHA」

烏山線では直流タイプの蓄電池電車EV-E301系「ACCUM」が活躍中

若松線(筑豊本線若松~折尾間)では今年10月、交流タイプの新型蓄電池電車「DENCHA」がデビュー。10・11月は一部の日を除き、日中時間帯に1日4往復運転された。同車両は1編成2両を先行投入した後、2017年春に6編成12両を追加投入する予定とされており、来春のダイヤ改正に合わせてすべて蓄電池電車で運転されることになった。JR九州によれば、若松線の他に直方~博多間(福北ゆたか線)の一部列車も「DENCHA」で運転されるという。

烏山線では2014年3月、直流タイプの蓄電池電車EV-E301系「ACCUM」が営業運転を開始した。現在は宇都宮・宝積寺~烏山間で日中時間帯に1日3往復運転されている。ダイヤ改正に合わせて3編成を追加投入し、烏山線もすべて蓄電池電車による運転に。宇都宮線(東北本線)への直通列車の時刻も見直され、下り14本中9本、上り14本中10本が宇都宮駅発着となる。ダイヤ改正前と比べて宇都宮行の上り列車が1本増加する。

男鹿線で新たに投入される蓄電池電車は交流タイプで、JR九州の蓄電池電車「DENCHA」をベースに耐寒耐雪対応などのカスタマイズを行い、EV-E801系「ACCUM」としてデビューする。1編成2両を投入し、秋田~男鹿間(秋田~追分間は奥羽本線)で1日2往復運転される予定だが、具体的な運転開始日については別途発表するとのこと。