JR東海はこのほど、武豊線で導入している「集中旅客サービスシステム」を2017年10月から東海道本線岡崎~豊橋間にも導入すると発表した。

「集中旅客サービスシステム」のイメージ

「集中旅客サービスシステム」は、案内センターのオペレーターがカメラを通して駅の状況を把握するとともに、きっぷの精算、利用者の質問への対応、声かけ、案内放送などを遠隔で行うシステムのこと。これにより、駅係員が不在の早朝や夜間はサービスを停止しているきっぷの購入・精算・ICカードへのチャージなどについても、列車を運行するすべての時間帯で行えるようになる。現地での案内などが必要な場合には、係員が現地に出向いて対応する。

システムを導入するのは相見駅、幸田駅、三ケ根駅、三河塩津駅、三河三谷駅、三河大塚駅、愛知御津駅、西小坂井駅の計8駅。各駅にインターホン、券面確認台、カメラ、遠隔放送用スピーカーなどを配置し、このうち幸田駅と三河三谷駅にはこれら8駅に出向く係員も配置する。

指定席券購入のニーズが高い幸田駅には、遠隔サポート機能を備えた指定席券売機も導入する。この券売機では、従来の指定席券売機で購入できる新幹線指定席特急券をはじめ、インターホンを通じたオペレーター対応により、証明書を必要とする割引のきっぷなども購入できるという。2017年4月から各駅で工事に着手し、工事費は約2億9,000万円とされている。