Vivaldi Technologiesは12月15日、同社の提供するブラウザの最新版となる「Vivaldi 1.6」を公開した。Windows版、Mac版、Linux版が提供されている。今回のバージョンではタブの機能が強化されており、ほかの主要ブラウザではまだ実装されていない「タブ通知」機能が実装されている。そのほか、タブスタックの名称変更や複数タブ選択方法のシンプルかなども実施されている。

Vivaldi 1.6動作例

タブ通知機能とタブスタックほか

TwitterやFacebookといったソーシャルネットワークサービスに依存しているユーザーにとって、このタブ通知機能はうれしい機能だ。新着メッセージなどの数がバッジとしてタブに表示される。これは通常のタブであっても固定したタブであっても同様で、スマートフォンのアプリを使っているような感覚で更新を確認できる。

Vivaldi Technologiesはユーザーの目を惹くような大きな機能の開発にも取り組んでいるが、今回のリリースのように一見すると小さな機能追加のような開発も継続して行っている。CEOのJon von Tetzchner氏はこうしたユーザーが求める機能、しかもその細部までこだわり続けて開発をすることこそが、成功するプロダクトを作るために大切なことだと説明している。

主要ブラウザのUI/UXは似たようなものになっており、提供する機能も類似したものが多く横並びの傾向が見られる。こうした中、VivaldiはあくまでもVivaldiらしいWebブラウザの開発に取り組んでいる。ここ数回のリリースでは特にタブに対して情熱を注いでおり、ほかの主要ブラウザが備えていない機能を提供している。