しゅふJOB総研は12月12日、「働く女性の2016年」をテーマに主婦会員に向けてアンケート調査を行い、その結果を発表した。

約4割が「働き続けることがこれまでより難しくなった年」と回答

2016年は女性の活躍推進が掲げられた年であったが、「女性が働きやすくなった実感はあるか」と聞いたところ、「ない」と答えた人は78.3%にのぼった。2015年の調査(「ない」が71.4%)と比べると、「ない」と回答した人は6.9ポイント増加している。

「ある」と回答した人は21.7%。「どのような点が働きやすくなった実感を得たか」を聞いたところ、「周囲の社員の理解が進んできた」が46.3%と最も多かった。次いで「育休、産休等の女性を支持する制度が増えた」(38.2%)、「女性マネジメント層の数が増加した」が31.6%となった。

「女性が働きやすくなった実感はあるか」

「2016年は『女性が働く』ことについて、どのような年だったと思うか」と聞いたところ、最も多かったのが「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」(38.7%)となった。以下「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」(21.2%)、「企業が女性が働くことの価値をより認めるようになった年」(19.7%)と続いた。

「2016年は『女性が働く』ことについて、どのような年だったと思うか」

「政府推奨している『イクメン』『イクボス』に関して、夫の意識、行動に変化はあったと思うか」と聞いたところ、最も多かったのが「あまり変わらない」(78.3%)だった。

一方、「家事・育児に関心を持ち、積極的に手伝うようになった」は12.4%、「家事・育児に関心を持つようになったが、手伝いまではしていない」は9.2%となった。

「1日の中で最も優先した時間」については、「仕事時間」が前年比5.6ポイント増加した。2017年は「企業が女性が働くことの価値を更に認める年」になると回答した人が29.5%にのぼった。

「1日の中で最も優先した時間」

「2016年はどんな年だったか」を尋ねた自由回答には、「社会保険の加入要件が改定され、これまで以上に働きにくくなった年」(40代パート/アルバイト)、「メリットばかり取り上げられて、本当に働く女性の困難や苦労はクローズアップされない年」(30代正社員)、「メディアで取り上げられることが増えたが実際は以前と変わらない」(40代契約社員)との声がある一方、「いろいろな改善策が明示され来年以降期待したいと思えた年」(50代パート/アルバイト)、「保育園が増え、幼稚園の延長保育も充実してきた年」(40代契約社員)といった声もあった。

しゅふJOB総研の川上敬太郎所長は、「求人倍率は上昇を続けているが、働く女性にとって選択肢がそこまで増えている実感はない。ただ、2016年を振り返って、『周囲の理解が進んできた』との回答が増加しているように、社会の中に変化の兆しも見えてきている」とコメントしている。

調査期間は2016年11月16日から12月1日。ビースタイル登録者/求人媒体「しゅふJOBパート」登録者を対象にインターネットで行われ、628件の回答を得た。