矢野経済研究所は12月7日、「オタク」市場に関する調査結果を発表した。調査は9月、15歳~69歳男女9,876人を対象にインターネットで行われた。

アイドル市場は年間1,550億円

2015年度のオタク市場を分野別に見ると、おおむね堅調の分野が多く、なかでもアイドル市場は前年度比30.7%増の1,550億円と前年度比で二桁増だった。

「自分を『オタク』だと思いますか、もしくは人から『オタク』と言われたことはありますか」という設問に対し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されている層は19.1%となった。

「あなたは、VR(ヴァーチャルリアリティ;仮想現実)を体験したことはありますか」と聞くと、体験したと回答したのは、「オタク」の認識に関する設問に対し「はい」と回答した層では14.2%、「いいえ」と回答した層では5.0%であり、「はい」と回答した層の方がVRを体験したという比率は高いという結果だった。

オタクの認識に関する設問に対し「はい」と回答した層について、20分野別に一人あたりの年間平均消費金額を算出したところ、「アイドル」分野が最も高い金額を示し、7万9,783円だった。そのほか上位に入った分野には、「メイド・コスプレ関連サービス」(3万7,289円)、「アニメ」(2万9,843円)、「アダルトゲーム」(2万7,471円)、「鉄道模型」(2万5,891円)などがあった。

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