宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12月9日22時26分、鹿児島県・種子島宇宙センターにて、宇宙ステーション(ISS)補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機の打ち上げを実施した。

こうのとり6号機は、日本製リチウムイオン電池を使用したISS用新型リチウムイオンバッテリ6台のほか、超小型衛星7機、飲料水や食料、実験装置など合計約5.9トンの物資をISSへと運ぶ。物資を届けたあとは、使用済みの資材などを搭載して大気圏に再突入するが、今回は、ISS離脱後大気圏再突入までのあいだに、デブリ除去実用化を目指した導電性テザーの要素技術実証に活用される。

なお当初、打ち上げは10月1日に予定されていたが、配管の気密性検査において微量の漏えいが確認され修理を行う必要が出たため、延期されていた。

H-IIBロケット打ち上げの様子 (C) JAXA

機体が結合された状態の「こうのとり」6号機 (C) JAXA