アウディ、運転中に信号の色が変わる時が分かるV2Iサービスを米国で開始

アウディは、米国ラスベガスにおいて、2016年6月以降に製造され、アウディコネクトを搭載した米国向けAudi A4およびQ7モデルに対して、信号機の情報を表示するV2I(Vehicle to Infrastructure)サービスを開始すると発表した。

具体的には、地方自治体の交通管制センターが信号機のデータをアウディのパートナーであるTraffic Technology Services(TTS)に提供。TTSがそのデータを処理し、4G/LTE通信網を活用して、リアルタイムで各社のコンピュータに情報を届けるといった形となる。アウディでは、この機能を「Time-to-Green」と呼んでおり、ドライバーは、同機能を活用することで、アウディバーチャルコクピットまたはヘッドアップディスプレイを介して、制限速度内で走行した場合に、信号が緑になるかどうかを確認することができるようになる。また、緑にならない場合であっても、変わるまでの時間がカウントダウンされるため、スピードの調整を図ることが可能となる。同社が欧州にて行ったパイロットプロジェクトでは、先を見越した運転が可能となったため、赤信号で停止する車両数を20%前後低減できることを確認したほか、約15%ほどの燃料を節約できることも確認したとしている。

なおアウディでは、同機能を欧州にも展開することを検討しているとしており、今後、欧州における交通インフラに対するデータ共通化などを進めていくとしている。