ドコモ・システムズは12月8日、クラウド型企業情報システム「dDREAMS」の販売に関する代理店契約を日立製作所と締結したことを発表した。ドコモ・システムズと日立製作所は、dDREAMS(ディードリームス)の開発パートナーとして協力関係にあり今回の契約の提携により日立製作所の販売力が加わることで更なる売上げの向上を図る。

クラウド型企業情報システム「dDREAMS」公式Web

「dDREAMS」は、スケジュール管理、ワークフロー、勤怠管理、会計管理、人事給与などの一般業務から、電子メール、周知・連絡、Web会議などのコミュニケーションツール、不正侵入やウイルス感染防止などのセキュリティ機能、サイバー攻撃に対する監視・対策など、企業運営に必要なシステムが一つにまとめられたオールインワンの企業情報システム。

同システムは、ドコモグループ内の企業情報システムとして10年にわたり開発され2014年より、一般企業向けにクラウドサービスとして提供を開始、現在59社、15万人が利用している。現在約20社の企業での導入プロジェクトが進行中で2016年度末には、22万ユーザーを擁するシステム基盤になる。

ドコモグループ内の企業情報システムの自社開発に端を発し、長年にわたり大勢の社員が利用するシステムとして改善を重ねているdDREAMS。当初から「システムに任せるべき作業はシステムに任せ、社員はより生産的な仕事にシフトする」という社員の働き方の改善と内部統制を念頭に置いたシステムづくりを達成するための仕組みが施されている。

たとえば出張予定を登録すると旅費の申請から支払いまでを自動で完了し、残業を登録すると超過勤務申請から給与計算までを自動で完了、休暇予定を登録すると、休暇申請から年休管理までを自動で完了。という具合に、随所に社内規定に沿った形で承認が回るように設定されるところにもその一端が垣間見える。

dDREAMSの構成(同社資料より)

ドコモ・システムズは、広範な機能を持つdDREAMSの特長として4つのコンセプトを上げている。一つは、不正侵入やウイルスなどの入り口対策から、情報漏えいなどの出口対策、情報が流出した場合を想定したファイルの暗号化まで含めたトータルセキュリティソリューション。

二つ目が、統合監視システムによるネットワークに対する不正通信の監視、DDos攻撃などの対するWebアクセス監視などのセキュリティ専門家による24時間365日の運用サポート。

三つ目が専用アプリによりモバイルでも安全に使えるメール、周知・連絡、Web会議など、コミュニケーションツール。

四つ目が、社員の生産性を向上させる複数の業務アプリケーション。

これらの機能によって、dDREAMSは導入する企業に間接業務の軽減、モバイルなどの活用によるリアルタイムの業務対応などオフィスワークの効率化をもたらすことができ、社員はより生産的な仕事にシフトできるようになる。

dDREAMSによるコンプライアンスの強化(同社資料より)