あの「ルマンド」がアイスになった! そう聞いて興味をそそられない日本国民などほとんどいないに違いない。だってあのルマンドが……。誰もが小さいころから食べ親しんでいるあのおやつが……。まさかの! 本当に!! アイスになったのだ!!!

「ルマンドアイス」(店頭想定価格税別225円)

アイスクリーム事業第一弾商品

作っているのはもちろん、通常のルマンドと同じくブルボンである。同社はルマンドのほか、「エリーゼ」「チョコリエール」「ホワイトロリータ」などの昭和40年代から50年代にかけて誕生した銘菓をはじめ、「ピッカラ」や「アルフォート」「味ごのみ」などの人気商品も数多く手掛けている老舗だ。

昭和49(1974)年発売のルマンドは、幾重もの繊細なクレープ生地とココアクリームの見事なハーモニーが魅力の"エクセレントクレープ"

とは言え、同社が氷菓を手掛けるのはこれが初めてのこと。長年培ってきた菓子製造の技術を生かして2016年8月、ついにアイスクリーム事業に参入。第一弾商品として検証販売がスタートしたのが、「ルマンドアイス」というわけだ。店頭想定価格は税別225円であり、アイスの中では高級に類するだろう。"エクセレントクレープ"であるルマンドを踏襲した商品、ということが伝わってくる。

記念すべきその商品が一体どんな形状をしているかというと、モナカアイスの中にミニタイプのルマンドをまるごと封じ込めたぜいたく仕上げ。ココア風味のクリームをコーティングしたバニラアイスに4本のルマンドを挟み込み、食べやすいよう四つ割りタイプに仕上げたモナカアイスだ。

サクッと軽やかなルマンド。ルマンドアイスには、ミニタイプのルマンドをまるごと封じ込めている(写真は通常のルマンド)

パッケージはルマンドのブランドカラーと同じく紫を基調としているが、そこにバニラの味わいを表現したホワイトを落とし込んだやさしい仕上がり。一目見ただけで、今すぐ買いに行かなくちゃ! という気持ちにさせられる代物だ。

12月5日から北陸3県に帰ってくる

しかしなんとも残念なことに、現在、販売エリアは新潟県・富山県・石川県・福井県の4県に限られている。その理由は、ブルボンの所在地が新潟県であることと、北陸3県は特に地元とつながりが深いため。

そこでまずはこの4県で検証販売を、ということで8月8日に4県で展開を始めた。しかし、当初の販売計画を大幅に上回り、十分な供給量を確保できない状況となったため、8月22日には新潟県のみでの展開となった。しかし、12月5日からは北陸3県で販売を再開する。

全国のルマンドファンの声に応え、販売エリアを拡大する日はそう遠くないのかも!? その日まで待ちきれない! 一刻も早く口にしたい!! という人は、北陸方面への旅行の機会を訪れて口にしてみるもいいのでは。