fossBytesに11月30日(米国時間)に掲載された記事「Linux-based Sailfish OS Becomes Russia's Official Mobile Operating System」が、フィンランドのITベンダーであるJollaが開発したSailfish OSがロシアの当局によってオフィシャルなモバイルOSとして認定されたと伝えた。ロシアはモバイルOSがAndroidに依存している状況を好ましくないとし、代替候補への移行に取り組んでいる。

Sailfish OSはLinuxカーネル、Jollaが開発したオープンソースのMer Core UIおよびサードパーティ製のプロプライエタリコンポーネントで構成されている。ロシアでは国内企業となるOpen Mobile PlatformがSailfish OSのライセンスを得てカスタム開発などを担当していると説明がある。

ロシア政府はAndroidやiOSなど米国製のモバイルデバイス向けオペレーティングシステムがロシア国内のモバイルOSとして95%ほどのシェアを持っていることを問題視しており、代替候補への移行に取り組んでいる。ロシア当局から公式と認められたSailfish OSは政府機関や政府機関の関連するモバイルデバイスプロジェクトで利用することが公式に認められた唯一のオペレーティングシステムとされている。

ロシアで成功を収めたJollaは、Sailfish OSをほかの国や地域においてもモバイルオペレーティングシステムとしてプロモーションする姿勢を見せており、中国、南アフリカ、インド、ブラジルなどで同様の展開ができないか模索しているとされている。