小田急電鉄は、2017年3月に営業運転を開始する予定の特急ロマンスカー30000形「EXEα(エクセ アルファ)」の試乗会を2月12日に実施すると発表した。

小田急電鉄30000形「EXEα」外観・車内イメージ

ロマンスカー30000形「EXEα」は、高齢化の進展や訪日外国人旅行者の増加など多様化するニーズに合致した車両サービスを提供するため、就役から20年が経過した30000形を全面リニューアルした車両となる。

室内は木目調の内装と直接・間接を組み合わせた照明などにより、落ち着いたビジネス空間と心地よい豊かさをもつ観光車両の空間を演出。テーブルと肘掛も一新し、新たに手掛けやフックを取り付けた。外国人旅行者対応として大型荷物収納スペースも新設する。トイレは和式を廃止し、温水洗浄機能付き便座を搭載した洋式トイレに変更する。

乗務員がリアルタイムに車内の様子を確認できる防犯カメラも搭載され、安全面が向上。バリアフリー対応として点字を設置し、車いすスペースも設ける。環境面にも配慮し、通勤車両1000形で約4割の電力量削減を実証したフルSiC適用VVVF制御装置を特急車両として初採用。主電動機を全密閉式し、空調装置を低騒音タイプとすることで低騒音化にも努めた。

試乗会は2月12日、新宿~唐木田間で実施。中学生以下の子供とその保護者、最大4名までを1組とし、100組を募集する。参加費は無料。応募方法の詳細は、12月9日開設予定の「EXEα ファミリー試乗会応募特設サイト」に掲載される。締切は12月28日。応募者多数の場合は抽選となり、招待状の発送をもって発表に代える。