一度経験していれば、妊娠もちょっとは楽になるのでは……ということばかりではないらしい。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員300人に「初産に比べて第二子以後の妊娠は楽だったか」を聞いてみた。

Q.初産に比べて第二子以後の妊娠は楽でしたか

Q.初産に比べて第二子以後の妊娠は楽でしたか

はい 50.7%
いいえ 49.3%

Q.そう感じた理由・エピソードを教えてください

■「いいえ」の理由・エピソード

■上の子どもの世話が大変だった

・「上の子の年齢や幼稚園入園時期などを考えなくてはいけなかったので、気分的には楽ではなかった」(48歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ひとり目の時よりもつわりがひどかったし、どんなにしんどくてもひとり目の子どもの面倒は見なければいけないので、本当にしんどかった」(36歳/広島県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「上の子の世話があって、つわりの時も動かなくてはいけなかったから。お腹が大きくて動くのがつらくても、上の子と公園などに行かなくてはいけなかった」(47歳/栃木県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「上に子どもがいると自分の体調ばかり優先できず、身体がしんどくても子どものお世話や家事を頑張らなくてはいけなかった」(52歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「上の子の育児が大変だった。ただ、慣れや勝手が分かっているのは、変にそわそわしなくて良かったように思う」(36歳/大分県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「上の子のお世話をしながらひどいつわりで休めないし、幼稚園の送り迎えやお弁当作りが大変でした。それなのに、上の子の妊娠の時にトラブルがなかったので、旦那は何も理解してくれず協力もなく、ちょうど東日本大震災の頃だったので、余震の中、上の子とふたりで大きなお腹をして本当に大変でした。あの時の旦那の言動は一生恨むしかないです……」(37歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■つわりがひどかった

・「初産の時の妊婦時代と全く違い、つわりがひどく長く、体重も減り、かなり辛かったです」(39歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「回を重ねるごとに、つわりがひどくなっていった」(40歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ひとり目はつわりがなかったが、ふたり目はつわりがひどく頭痛、吐き気に悩まされました。その中でのひとり目の子育てもしなければならず大変でした」(37歳/茨城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「最初の子どもの時はつわりも4~5カ月で終わり、一応仕事もこなせていたが、次の子どもの時は8カ月までつわりが続き、不調で病院のお世話になることも多く、漢方薬を常に服用していた。ただ、どちらもけっこう大変だった」(41歳/佐賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■毎回、妊娠は同じように大変

・「毎回妊娠は大変だと思います。楽ではないです」(31歳/長崎県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「時間的には短かったのですが、第一子より1kg重く、頭は大きく、へその緒が3重に巻いていて、痛さは違うもののトータル同じようなものです」(60歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「上の子も下の子も同じくらいの体重だったので、特に妊娠中はどちらも変わらなかったです」(20歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

■切迫早産や妊娠中毒症など、トラブルがあった

・「アレルギーが出てしまい、呼吸が辛かった」(40歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ひとり目はトラブルがなかったが、ふたり目は切迫流産になり、安静が必要になった」(37歳/大阪府/輸送用機器/務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「どちらも切迫流産、切迫早産の危険性で、入院や自宅絶対安静で妊娠生活を楽しめなかったし、産むまでつわりで体重が減り続けた」(41歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ひとり目の時にはならなかった妊娠糖尿病になり、食事コントロールや通院が必要だった」(37歳/熊本県/教育・公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

■年齢を重ねていたので

・「初産が楽だったから……3番目がキツかった。年齢的にかな」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「年をとったせいか、お腹の張りもつわりもきつかった」(36歳/大阪府/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「第二子を産むまでの間が長かったし、年もとっていたので初産より辛かった(笑)」(37歳/岐阜県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

■ひとり目が帝王切開だった

・「ひとり目は帝王切開、ふたり目は自然分娩でしたので、比較できないです」(51歳/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「ひとり目が帝王切開だったので、臨月が近づいてくると傷口が張ってドキドキした」(34歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して「初産に比べて第二子以後の妊娠は楽でしたか」と聞いたところ、「はい」は50.7%、「いいえ」は49.3%で、ほぼ拮抗した結果となった。

「いいえ」という理由では、「上の子どもの世話が大変だった」が26.3%で最多に。2位は「つわりが酷かった」が20.9%、3位は「毎回、妊娠は同じように大変」で10.8%となった。以下、4位「切迫早産や妊娠中毒症など、トラブルがあった」(10.1%)、5位「第二子はいない」(8.1%)、6位「年齢を重ねていたので」(4.7%)、7位「ひとり目が帝王切開だった」(2.7%)と続いた。「その他」は13.5%、「特になし」は2.7%だった。

やはり、ふたり目以降の出産ということで、上の子どもの育児と妊娠生活を両立することが大変だったとするコメントが多かった。「第一子が男の子で、動きが活発でお腹が大きくなるにつれて大変だった」「つわり中に上の子の子育てが大変。おなかが大きくなっても抱っこやおんぶをせがまれた」「つわりの重さなどはさほど差がなかったが、まだ小さい上の子の面倒を見なければならない分、大変だった」など、シビアな状況がうかがえる声が寄せられている。

「つわりがひどかった」という意見もある。慣れや経験も人それぞれということだろうか。「毎回、妊娠は同じように大変」でも同様に、回数を重ねても決して楽にはならない出産の苦しみがうかがえる。そして、「切迫早産や妊娠中毒症など、トラブルがあった」という人も。「切迫早産で6カ月目から入院した」「最初なかなか育たなくて心配だった」「妊娠中毒症になって6カ月で産んだ」など、初産の時はなかったトラブルに見舞われた、という切実なコメントが並んだ。

出産の経験はありつつも「年齢を重ねていたので」その分しんどかったとする意見や、そもそも「ひとり目が帝王切開だった」ため、自然分娩による出産は今回が初めて、という人も見られた。その他のコメントでは、「ものすごく太ってしんどい」「夫のサポートが少なかった」「妊娠自体がなかなか実現しなかった」「精神的に苦痛」など、さまざまなシチュエーションが報告されている。

一般的には、初産に比べて第二子以後の妊娠は楽だと思われがちだが、今回のアンケートでは「楽だ」とする意見と、「楽ではない」とする意見がほぼ半々の結果となった。もちろん、初産の経験が第二子以降の出産に生かされているのは事実だろうが、出産には思いもかけない変数が多くあり、必ずしも予定通りにはいかない現実が垣間見られる。

また、第一子の世話をすることと妊娠生活を両立させることの困難さをつづるコメントも多く、これも初産時にはなかったハードルとなっている。一方で、第一子の存在が励みとなり妊娠生活を頑張れたという、思わずほっこりとしてしまうコメントもあった。

調査時期: 2016年10月26日~2016年11月4日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません