Maxim Integratedは11月28日(米国時間)、IIoTや組込機器にコンピュータセキュリティの国際規格「コモンクライテリア」の評価保証レベル4(EAL4+)の要件を満たすDeepCover暗号コントローラ「MAXQ1061」を発表した。

同製品は、鍵の生成とストレージから、デジタル署名と暗号化(最大SSL/TLS/DTLSに対応)まで、さまざまなセキュリティニーズに対応する包括的な暗号ツールボックスを内蔵しているほか、ほとんどのホストプロセッサのセキュアブートにも対応が可能。また、カスタムセキュリティポリシーの強制を可能にする柔軟なファイルシステムを介して管理可能な証明書、パブリック鍵(公開鍵)、プライベート/秘密鍵、および任意のユーザーデータの保存用ユーザープログラマブルセキュアEEPROMを32KB内蔵している。

さらに、暗号アルゴリズムとしては、ECC(最大NIST P-521まで)、ECDSA署名生成/検証、SHA-2セキュアハッシュ(最大SHA-512まで)、ECB/CBC/CCMモード対応のAES-128/-256、およびMACダイジェストが含まれているほか、AES-GCMおよびAES-ECBモードに対応するSPI上の個別のハードウェアAESエンジンも備えているため、ホストプロセッサから高速ストリーム暗号化をオフロードすることが可能だという。

なお、すでに量産出荷を開始しており、単価は2.64ドル(1000個以上、FOB USA)、評価キットも利用が可能で(NDAの同意が必要)、こちらは100ドルからとしている。

MAXQ1061のブロック図による利用イメージ