マクロミルは11月29日、「シニアの終活意識と実態」に関する調査結果を発表した。調査期間は2016年11月18日~19日、対象は60歳~79歳の男女1,000人。

財産相続などを考える「終活」、認知度は8割に

同調査では、「終活」を「『人生の終わりのための活動』の略で人間が人生の最期を迎えるにあたって執るさまざまな準備やそこに向けた人生の総括を意味する言葉」と定義。具体的には、葬儀や墓の準備や、生前整理、財産の相続を円滑に進められるために計画を立てておくことなどを指す。

回答者に「終活」という言葉を知っているか聞いたところ、80%が「知っている」と回答した。

続いて終活の実施状況について尋ねると、「終活(にあたること)をすでにやっている」とした人は8.9%、「近いうちに始めようと思っている」人は8.5%、「時期が来たら行いたいと思っている」人は56.2%となった。一方、「終活(にあたること)を行うつもりはない」は26.4%だった。

「終活」の実施状況

終活を行っている、または行おうと思っている736名にその理由を聞いたところ、1位は「家族に迷惑をかけたくないから」(71%)、2位は「病気やけがなどで寝たきりになったりした場合に備えて」(40%)、3位は「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」(32%)となった。

終活の内容については、56%が「これまでの人生でやり残したことを行う」と回答した。また、全体の60%が「人生でまだやり残したことがある」と回答した。

自由回答で、「やり残していること」を尋ねたところ、圧倒的に多かったのは「旅行」に関連する内容で、「世界一周」「海外旅行」「夫婦で旅行」など、37%が該当した。次いで多かったのは、「子どもや孫」についての内容で「子どもの結婚」「孫の成長を見届けたい」など、13%が該当した。