米AKAは11月25日、人工知能(AI)ロボット「Musio」の国内販売をソフトバンク コマース&サービスとの提携を通じて2017年より開始すると発表した。都内で行われた製品発表会には、スペシャルゲストとしてタレントのりゅうちぇるさんが登場した。

発表会の様子。りゅうちぇるさんが持っているのは特別にカスタマイズされた「りゅちぇる」モデルのMusio。ちびぺこ&りゅうちぇるも登場した

AKAはディープラーニングベースの人工知能エンジン「Muse」と、同エンジンをベースとしたロボットであるMusioの開発をてがけている。Musioは2015年5月にクラウドファンディングを実施し、目標金額に対し201%の資金調達を達成している。

そのMusioはユーザーからの音声入力を認識し、最も適切な返答するため、友達のような感覚で英語での会話を楽しめる。また、顔認識機能と音声認識機能を有するため、ユーザーを識別したり表情を理解するほか、"たくさんの人が座っている部屋"など風景を把握し描写することもできる。また、Musioはハードウェアの状態や会話の内容に応じて感情が変化し、表情と言葉で感情を表現する。AKAによれば、言葉と表情の組み合わせで500万以上の応答パターンがあるという。本体のサイズは220(高さ)×168(幅)×85(奥行)mmで、重量は850g。Android OSに対応し、Wi-Fi 802.11/b/g/nおよびBluetooth 4.0Low Energyでの通信が可能だ。

会場に飾ってあったMusio

Musioは日本国内で主に子どもを対象とした英語学習ロボットとして提供する予定で、絵本や単語カードなど専用教材が用意されているほか、AKAと学研が協力して開発した教材もある。価格(いずれも税別)はMusio本体が9万8000円で、テキストおよびタッチペンとのセットが12万8000円。このほか、ユーザー数に応じて最大1780円/月のフレンドプランへの加入が必要となる。今後、勉強ツールとしての実証試験を経た後、2017年3~4月頃の発売を目指すとしている。また、Musioに着せるコスチュームなどカスタマイズアイテムも展開する予定だ。

英語学習用の教材

Musioの横にあるのがテキストと一緒に使うタッチペン的なデバイス

将来的にきせかえ洋服なども発売する

価格表

発表会でMusioを体験したりゅうちぇるさんは「楽しみながら勉強ができるし、ロボットっていうのが良いですよね」とコメント。また、「変な発音で教えるより、しっかりした英語で教えてくれるから安心」とMusioの魅力をアピールした。

ちなみにりゅうちぇるさん自身の英語能力は「5段階で2」とのこと