て、新たな機械学習の結果を利用し、これまで実現していなかった日本語と韓国語の間の直接翻訳(ゼロショット・トランスレーション)に成功したと伝えた。同社の実現した翻訳システムが新しい翻訳の可能性を示したものとして興味深い。

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Googleは11月22日(米国時間)、「Research Blog: Zero-Shot Translation with Google's Multilingual Neural Machine Translation System」において、新たな機械学習の結果を利用し、これまで実現していなかった日本語と韓国語の間の直接翻訳(ゼロショット・トランスレーション)に成功したと伝えた。同社の実現した翻訳システムが新しい翻訳の可能性を示したものとして興味深い。

Googleは先日、Google翻訳に新たな機械翻訳システムを採用したと発表したが、従来のGoogle翻訳と比較して翻訳精度が向上したという評価を得ている。今回Googleが発表した内容は、この機械学習の過程で得た学習データを使ってこれまで直接翻訳(ゼロショット・トランスレーション)を実施してこなかった言語間での翻訳が可能ではないかという可能性に気がついたというもの。日本語と韓国語はこれまで直接翻訳していなかったが、この学習結果を使って翻訳したところ、それなりの翻訳を実現できたと報告している。

今回の取り組みは、日本語と英語間の翻訳および韓国語と英語の翻訳による機械学習の結果を日本語と韓国語の翻訳に利用したものだが、他の言語でも同様の成果が得られるかは不明。しかし、Googleが採用している機械学習の学習結果を他の言語間の直接翻訳に利用できる例を示したという点で興味深い。今後さらにGoogle翻訳の精度向上などに結びつく可能性も考えられる。