「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」の様子。 (c)カラー (c)カラー

「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」が、明日11月23日から30日まで東京・ラフォーレミュージアム原宿にて開催。それに先駆け本日11月22日には、内覧会とカラーの代表取締役社長を務める庵野秀明への囲み取材が行われた。

会場前のホールでは、同展のために描き下ろされたメインビジュアルの巨大パネルがお出迎え。会場へとつなぐ階段の壁には、カラーの10年をたどる年表が貼りだされている。そして展示スペースに足を踏み入れると、約160点にもおよぶ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの原画や設定資料が登場。中には安野モヨコデザインによる“アスカのパペット”や、“リツコのねこ”のデザイン画も並ぶ。

さらに奥に進むと、安野の描き下ろしマンガをスタジオカラーがアニメ化した「おおきなカブ(株)」の上映が行われている。これはカラーの歴史をカブの栽培に例えたストーリーで、おじいさんこと庵野が仲間たちとより大きなカブ作りに励むさまが映しだされている。併せて安野による原画や、「OきゃくよりXきゃく」「肩ない」「かみの毛ボサボサにできますか?」といった指示入りのキャラ設定画も飾られた。

まず取材に応じた庵野は「10周年を迎えられてよかった」と喜びのコメントをし、「うちの会社の10年をぎゅっと詰めた感じ」と展示会を評する。またメインとなる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの展示について、「『序』『破』『Q』で絵の雰囲気も、デティールもちょっとずつ変わっています」と見どころを解説。さらに原画について、こだわりのポイントを聞かれると「原画はアニメーションのもとなので、動きとレイアウトに気を付けています。あシルエットの見え方と、キャラクターの顔の位置ですね。観客の目が一番先にいくのは、まず顔なので」と明かす。

また記者から、「エヴァンゲリオン」の次回作について聞かれると、「がんばってます、がんばってます」とタジタジに答え、「これからの10年も面白いものを作っていたい。そして周りにも面白いものを作ってほしい」と展望を語る。これから来場する人へは「作品そのものではなく、作る過程の面白さを楽しんでいただければ」と思いを述べた。

株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー

会期:2016年11月23日(水・祝)~30日(水)
時間:11:00~21:00(最終入場20:00) ※混雑状況によって入場制限あり
会場:ラフォーレミュージアム原宿
料金:特典グッズ付き前売り券1000円、当日券500円

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