フォーブス ジャパンは11月21日、アワードセレモニー「JAPAN'S STARTUP OF THE YEAR 2017」を開催した。

(左から)七五三木敏幸氏(ポルシェジャパン)、遠藤謙氏(サイボーグ)、渡辺洋行氏(B Dash Ventures)、辻庸介氏(マネーフォワード)、佐々木大輔氏(フリー)、南壮一郎氏(ビズリーチ)、樋口康記氏(ウィル)、玉川憲氏(ソラコム)、山田進太郎氏(メルカリ)、松本恭攝氏(ラクスル)、岡田光信氏(アストロスケール)、田中潤二氏(Sansan)、尹祐根氏(ライフロボティクス)、仮屋薗聡一氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ)、中村友哉氏(アクセルスペース)、高野真氏(Forbes JAPAN)、平尾恒明氏(クレディ・スイス)

事業性、社会課題・成長課題の解決性、グローバル展開、カッティング・エッジ(最先端)などから日本の次世代を担う起業家のランキングを作成し、19社を表彰したもの。

第1位に輝いたのは、メルカリの山田進太郎氏。3年連続の1位で、殿堂入りとなった。「"新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る"というのが我々のミッション。世界的という意味では、まだ成功しているとはいえない。アメリカも含めて、来年は世界市場をとるべく、背水の陣で頑張っていきたい」(山田氏)。

第2位はソラコムの玉川憲氏、第3位はラクスルの松本恭攝氏が選ばれた。「"IoTプラットフォーム"をサービスリリースしてから1年強で4,000のユーザー、200以上のパートナーができた。今後1年は、夢だった海外展開を、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールの3拠点で、本格化していく。大変だが、大きな挑戦をしてきたい」(玉川氏)、「"仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる"というビジョンのもとで、印刷業、トラック・物流事業に対し、インターネット化から仕組みを変えてきた。今後は、現在の2つの事業領域に加えて、オペレーション、多重下請け構造という2つの領域の仕組みも変えていきたいと思っている」(松本氏)とそれぞれコメントしている。

第4位はビズリーチの南壮一郎氏、第5位はSansanの寺田親弘氏、第6位はWHILLの杉江理氏、第7位はマネーフォワードの辻庸介氏、第8位はアストロスケールの岡田光信氏、第9位はライフロボティクスの尹祐根(ゆんうぐん)氏、第10位はfreeeの佐々木大輔氏だった。

特別賞として、「社会貢献賞」にアストロスケールの岡田光信氏、「応援したくなる経営者賞」にAnyPerkの福山太郎氏、「カッティング・エッジ」はライフロボティクスの尹祐根氏、「クレディ・スイス賞」にアクセルスペースの中村友哉氏、「ポルシェジャパン賞」にXiborgの遠藤謙氏が選ばれた。

さらに今年は新しい試みとして、「RISING STAR」アワードという名の創業3年以内の高い志と理念を持つスタートアップ公募枠を新設し、ウェブ投票、編集部審査で勝ち残った受賞者を表彰式で発表した。第1位にTrillium(トリリウム)のディビッド M. ユーゼ氏、第2位にプラネット・テーブルの菊池伸氏、第3位にトリプル・ダブリュー・ジャパンの小林正典氏が選ばれた。

また、「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」第1位には、仮屋薗聡一氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ)が輝いた。「米国のベンチャー投資家業界と比較した場合、大きな差がまだある。とはいえ、日本でも10年後には、いまの10倍の価値創出ができるようになっているはず。今後も今回ランクインした起業家のように、次のユニコーンとなる起業家を支援し、生態系を築いていきたいと思う」(仮屋薗氏)。第2位には渡辺洋行氏(B Dash Ventures)、第3位に金子雄一氏(SBIインベストメント)が選ばれた。