凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピー、ギフティの3社は11月22日、スマートフォン上で贈り物ができるサービス向けのシステム連携を11月下旬から本格的に開始すると発表した。

このシステム連携により、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーが提供するギフトカードやハウス電子マネーの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス「サーバ管理型プリペイドASPサービス」の導入企業は、自社で発行するプリペイドカードを、ギフティが運用するデジタルギフトサービスの開始が可能なシステム「eGift System」を通じ、デジタルギフトとして販売することができるという。

今回のサービスの採用第1弾として、ダスキンが発行する「ミスタードーナツカード」の仕組みを利用したギフトチケットが、2016年11月15日から2017年3月15日までギフティが運営するカジュアルギフトサービス「giftee」で販売される。

連携による「デジタルギフト」サービスのイメージ】

システム連携の特徴として、サーバ管理型プリペイドASPサービスの導入企業は、POSレジ改修や新規端末の導入など大規模な設備投資を行うことなく、店頭でリアルタイム決済が可能なデジタルギフトを導入することができる。また、カードの製造、発送コストを要することなく、デジタルギフト需要を取り込み、新たな顧客の店舗への誘導・獲得が可能だという。

今後、3社はサービスの連携を強化し、カジュアルにギフト交換する習慣や文化の創出を通じて、国内におけるギフト市場の活性化を図る。また、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーはサーバ管理型プリペイドASPサービスの付加価値をさらに高めることで、全国の流通・サービス業を中心にサービス導入の拡大を目指す。