女優の多部未華子が、関西テレビ・フジテレビ系スペシャルドラマ『わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた』(12月20日21:00~22:48)で主演を務めることになり、このほど、都内で取材に応じた。

『わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた』に出演する多部未華子(左)と高橋一生=関西テレビ提供

このドラマは、現実の男に全く期待しない恋愛シミュレーションゲームプランナー・白野莉子(多部)が、女心の分からない残念男子・黒川壮一郎(高橋一生)に恋愛テクニックを指南していくうちに、いつしか黒川にひかれている自分に気づくというストーリー。大島里美のオリジナル脚本を、波多野貴文の演出で描くラブコメディとなる。

「王道のラブコメディだなと思いました。そういうラブストーリーは好きなので」という多部だが、実生活で"キュン"とすることはあまりないそう。今回の撮影でも、高橋が「俺の女に手を出すな!」と言うシーンがあるが、「私、結構笑っちゃうんですよね(笑)」と冷めて見てしまうそうで、「すごい仲のいい友達に、そういうシーンが大好きな子がいるので、このドラマを見たら『良かった!』と言ってくれると思います」と、期待を示した。

そんな多部が、"キュン"となるのは、具体的な男性のしぐさではなく「たまたま近くにいたとか、同じ本を読んでいたとか、偶然が重なったときです」と告白。思いを伝えるのに、手紙を書くこともあるそうで、「ラブレターっていいと思うんですよね。次に告白しようと思ったら、手紙を書いてみようなかな」と力説しかけたが、「すごく気持ち悪いですよね…(笑)」と、思わず吹き出してしまっていた。

今回はクリスマスを舞台にした作品だが、「街の雰囲気も含めて、1年で一番好きな日。ハロウィンが終わったらすぐクリスマスソングを聞くくらい、超楽しみなんです」とお気に入りの季節。小学5年生くらいまで、サンタクロースの存在を信じていたそうだが、「私がすっごい気に入っていた便せんに、思いっきり父親の字で『売り切れだったから、お父さんに買ってもらってね』と現実的なことが書いてあったのが、サンタさんがいないんだなと悟った瞬間でした」と、苦い思い出を振り返った。

また、共演する高橋一生については「段取りも完璧で、監督の要望にもすんなりと応えていらして、自分でもプランを練ってらっしゃるんだなというのが、リハーサルの段階から分かったので、マジメな方」という印象。恋愛に鈍感な黒川のキャラクターを「初日から恋愛に鈍感な男性になりきっていらしたので、私自身も安心できるし、すごく刺激的ですね」と信頼を寄せていた。