英国のアストンマーティンは16日、最新モデル「ヴァンキッシュ S」を発表した。究極のスーパーGTとして開発され、よりシャープなスタイリングや優れたポテンシャル、引き上げられた運動性能を特徴とし、最高出力600PSを発揮する6.0リットルの自然吸気V型12気筒エンジンを搭載する。

アストンマーティン「ヴァンキッシュ S」

同モデル最大の特徴は6.0リットルの自然吸気V型12気筒エンジン。インテークシステムに改良が施され、吸気効率が高まった結果、最高出力が先代モデルより27PS引き上げられ、600PSとなった。より大きくなったインテークマニホールドによって高回転域におけるエアの吸気量を増加させ、レッドゾーンまでパワーが途切れることのない力強いパワーフィールを実現した。

エンジンパワーの増強に合わせて、8速タッチトロニック III トランスミッションはキャリブレーションが調整され、よりすばやいギヤシフトに加え、精密でレスポンスに優れたシフトフィールを実現している。サスペンション・ダンパー設定・スプリングレート・アンチロールバーのブッシュも再調整された。

エクステリアは新しいエアロダイナミック・パッケージを採用。カーボンファイバー素地を露出させた新しいフロント・スプリッターとリヤ・ディフューザーを装備し、フロントのリフトが大幅に低減され、空気抵抗が最小限に抑えられている。インテリアには新設定された新しい「フィログラフ」キルト・レザーや、「サテン・チョップド・カーボンファイバー」フェイシア・パネルといった新しい素材と仕上げの幅広い選択肢が用意されている。