保険クリニックは11月15日、ハラスメントに関するアンケート調査の結果を発表した。 調査期間は2016年10月21~26日、有効回答は20~60歳の個人800人。

被害現場は男女で異なる傾向に

聞いたことがあるハラスメントを尋ねたところ、1位「セクハラ」「パワハラ」(ともに69.3%)、3位「マタハラ」(58.8%)、4位「モラハラ」(56.3%)と続き、「全体的に男性よりも女性からの認知の方が高い」(同社)ことが明らかになった。

職場や家庭、学校などでハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがある人は約4人に1人に当たる26.6%。受けた場所は男女ともに職場が最も多かったものの、男性で2番目に多いのは学校、女性は家庭と、男女で異なることがわかった。

実際にハラスメントをしてきた人の性別を聞くと、加害者の67.6%は男性であることが判明。ただ、女性被害者の場合は加害者が女性のケースも22.0%に上った。

ハラスメントをしてきた相手の性別(保険クリニック調べ)

受けたハラスメントの種類は、男女ともに「パワハラ」(60.1%)がトップ。以下、男性は2位「モラハラ」、3位「セクハラ」、女性は2位「セクハラ」、3位「モラハラ」と続いたほか、女性の4位に「カジハラ(家事ハラ)」が入ったのが目を引いた。

ハラスメントをしてきた人は、「上司」(70.4%)が最多。次いで「先輩」(15.0%)、「同僚・同期」(14.1%)となり、多くが勤務先で行われていることがわかった。

ハラスメントをしてきた人(保険クリニック調べ)

ハラスメントをされたときの対応については、45.1%が「特に何もしていない」と回答。一方、直接抗議した人は16.4%、上司に相談した人は10.3%にとどまり、中には「直接抗議したら無視されるようになった」「上司に相談したら、退職勧告された」といった二次被害に遭った人もいた。