日商エレクトロニクス(日商エレ)は11月18日、米Levyxと販売代理店契約を締結したと発表した。同社のKVSエンジン(Key Value Store)の提供を開始する。

現在、大規模データの分散処理をインメモリーで実現するプラットフォーム「Apache Spark」の利用が拡大しつつある。しかし、分散処理サーバに実装可能なメモリー容量には制約があり、データ量が増大した際は、サーバをスケールアウトで増設することで、その処理能力を高める必要がある。

そのためApache Spark利用時に、サーバ増設に伴う投資コストの増加、スケールアウトによるフットプリントの拡大、ランニングコストの増加、さらに分散処理サーバ同士のネットワーク帯域への負荷増大など課題があった。

今回提供するHeliumでは、次世代フラッシュストレージ(SSD/NVMe)をインメモリーとして分散処理サーバ上に搭載するため、テラバイトからペタバイト級のデータセットでも、少ない分散処理サーバで高速に処理できる。また、フラッシュストレージを利用しながら、インメモリー処理において、DRAMと同等もしくはそれ以上のパフォーマンスを実現する。

同社は今後、主にファイナンシャルサービス、eコマース、ソーシャルネットワーキング、デジタル広告などの分野での販売展開を図り、Apache Sparkによるデータ分析基盤を検討している企業数社へのテスト導入を目指すという。