NECネッツエスアイは、育児や介護を担う社員だけでなく役員も含めた約100人を対象に、テレワークの実証実験を2017年3月まで実施する。

「テレワークウォッチ」を活用した育児中の在宅勤務例

在宅勤務管理システム「テレワークウォッチ」での勤怠データ取得方法

この実験は、2017年度から同社人事制度にテレワークを導入するに先立って、本格導入へ向けた最終検証のために行うもの。同社が実施するテレワークは、シンクライアントを利用したセキュアな環境で、ウェブ会議やインスタントメッセージなどを活用してオフィスのメンバーとのコミュニケーションを密にとりながら、自宅やサテライトオフィスで業務を行うものとなる。

テレワーク導入時に課題となる勤務時間管理の仕組みとして、Skype for Businessのプレゼンス機能と連動して勤怠を自動記録する当社開発の在宅勤務管理システム「テレワークウォッチ」を活用し、オフィス以外の勤務時間を客観的かつ適正に把握・管理するという。テレワークウォッチでのきめ細かな時間管理により、業務時間を本人・会社にとって最も効率よくスケジュール設計できるフレキシブルなワークスタイルが可能となるとのことだ。

今回の実証実験では、育児・介護を担う社員のみならず、幅広い社員が自宅や同社グループ会社を含むサテライトオフィス等を活用して柔軟かつ自律的な働き方を行うことで、社員一人ひとりのワークライフバランスの実現と同時に、能力を最大限に発揮できる働き方を実現し、生産性を向上させることを目指している。

なお、同社では2007年より、ICTとオフィス空間デザインの融合によるワークスタイル改革ソリューション「EmpoweredOffice」を提唱しており、自社での実践とその成果のフィードバックを繰り返しワークスタイル改革に取り組んでいるという。テレワークについては、ワークライフバランスを重視した働き方が求められる中で、在宅勤務中の時間管理の難しさから導入を渋るという声を受け、在宅勤務管理システムを開発。2015年に社内でテレワーク実証実験を行い検証を行ってきた。その結果、オフィス以外の勤務時間を把握・管理しながらフレキシブルに働くことが可能となったため、テレワークウォッチとして提供を開始したということだ。