俳優の片桐仁がこのほど、主演を務めるCS・フジテレビTWOのドラマ『GAKUYA~開場は開演の30分前です~』(20日スタート、毎週日曜23:30~24:00/全5話)の取材に応じ、自身の長年のファンだというたかせしゅうほう氏とタッグを組むことに、「最高ですね!」と喜びをかみしめた。

『GAKUYA~開場は開演の30分前です~』に主演する片桐仁

このドラマは、東京・下北沢にある小劇場「シアター黒猫」の楽屋を舞台としたオムニバスコメディで、片桐が演じるのは、芝居に猫が出ていれば劇場のレンタル費を半額にするほどの猫好きな小屋主。開演30分前から幕が上がるまでの30分間に、楽屋で繰り広げるドタバタ劇を描いていく。

舞台経験の多い片桐にとって、楽屋は「あの密閉空間が嫌い…。なんか怨念というか圧があるんです」と"居たくない場所"だそう。今作では「実際に何回も体験している、あの嫌な感じ…。特に初日は、アドレナリンも出てるけど、不安もすごいある。そういう空気感が脚本の中にあるんです」と、リアルな緊張感が劇中で展開されることを予告した。

その脚本と演出を手がけるたかせ氏は、十数年前からラーメンズの公演を見ていたといい、そんなファンと一緒に仕事ができることに、片桐は「最高ですね! もっとそうしてほしいです」と喜びを表現。

「才能のある若い人って本当に大切ですから、そういう人たちに常に何とかしてもらいたいと思っています(笑)」と、冗談交じりでブレーンの成長に期待を示し、さらに、「同世代の人たちが偉くなって、僕を使うことを反対されない立場になってほしいですね」と、自身へのオファーがスムーズになることを要望した。

舞台人から見たテレビドラマの魅力について聞かれると、「一番は親・親戚に喜んでもらえるってことですね(笑)」と即答。そして、編集があることで、「自分が思っていたとおりにならないので、監督やカメラマンとのせめぎ合いのチームプレーが、面白いなと思いますね」と語る。

思い出に残っているテレビドラマには『北の国から』(フジテレビ)を挙げ、「中学の時に『初恋』(87年)のビデオを学校で見ることになったんですよ。家で見ていて号泣してたので、学校で泣いたらイジメられるから、どうやって泣いちゃうのをごまかすかを考えてたんですが、結局机にポタポタ涙が垂れているのは覚えています」と、苦い思い出を振り返っていた。

ちなみに、片桐自身は猫が大好きだそうだが、「猫アレルギーなんで触れないんですよ…」といい、ジレンマを抱えての撮影になっているようだ。