ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは17日、無線LANサービス提供事業者や複数拠点で無線LANを活用する企業向けにクラウドベースのWi-Fi管理プラットフォーム「WatchGuard Wi-Fi Cloud」と対応APの新モデルを発表した。

同社「WatchGuard Wi-Fi Cloud」公式サイトより

来客やデモンストレーションなど企業内における無線LANの活用は、スマートフォンやタブレットはもちろん生産性に寄与する便利なデバイスの増加により、重要性は増していく。工場や事務所など各拠点での無線LANのニーズは強まる一方だ。しかしながら、アクセスポイントの増加には、セキュリティの懸念や統合的な運用・管理の問題が付きまとう。標的型など特定の企業や工場を狙う攻撃は、中小企業への侵入を試み広くその侵入を拡げていく。

YouTube内公式動画より抜粋

ソリューションは、ワイヤレス不正侵入検知・防御(WIPS)やネットワークセキュリティに加え、有線LANとの統合的な運用も可能な「WatchGuard Wi-Fi Cloud」では、クラウドを通じて複数拠点、施設、フロアなど一貫したポリシーの適用を行えるほか、訪問者が無線LANをどのように利用しているかを分析できる高機能な分析ツールを備える。

時間帯ごとの訪問者や滞留時間や人の流れなども掴める各種分析機能も数多く搭載し、流通や小売業の店舗などではマーケティング的な動向分析にも活用可能で、アクセスポイント用のスプラッシュページを作成する機能をも搭載。FacebookやTwitter、LinkedInやInstagramなどのSNSと連携したソーシャルWi-Fiエンゲージメントも可能とする。

対応するアクセスポイントAP120 / AP320には、「WatchGuard Wi-Fi Cloud」でのサブスクリプション契約が有効場場合には、ワイヤレス侵入防止システムが利用可能になり、中間者攻撃や不正アクセスの自動遮断が可能になるほか、Wi-Fi Cloudを通じた大規模な統合管理に適応。RF最適化、スペクトル監視、トラブルシューティングなどを標準装備し、セキュリティとパフォーマンスを追求。同社アプライアンスFireboxシリーズとの併用によるオンプレミスでの利用も可能になる。

ウォッチガードのワイヤレスプロダクト担当ディレクタであるライアン・オルシ(Ryan Orsi)氏は、「今日の先進的な企業は、安全で信頼性の高いWi-Fi環境は企業のネットワークインフラとして必須要件であるとの認識を持っていますが、中堅・中小企業や複数拠点を展開する企業はこうした環境を実現するための多くの課題に直面しています。私たちは、企業における無線LAN環境の実装と管理を簡素化し、セキュリティレベルを向上する包括的なソリューションを提供します。さらに、WatchGuard Wi-Fi Cloudを導入することで、顧客との双方向的なエクスペリエンスを実現し、強力な顧客の動向分析ツールとして活用することにより、企業のブランド力の向上を支援することも可能になります。」と中堅・中小企業が直面しているセキュリティとブランド力の双方の向上を高められるソリューションであることを訴えている。