Maxim Integratedは11月14日(米国時間)、高性能フィットネスおよび医療用ウェアラブル機器の開発容易化を可能とするARM Cortex-M4Fマイコン「MAX32630/MAX32631」を発表した。

2製品ともに、高度なパワーマネージメント機能を搭載しており、消費電力はアクティブで127μW/MHz、DMAで(32μW/MHz、リテンションスリープで3.5μWとしている。また、コード用の2MBフラッシュメモリ、データ用の512KB SRAM、および8KBのキャッシュメモリを内蔵しており、容易なサードパーティ製アプリケーションの実行やセンサデータの記録を実現する。

インタフェースにはSPI、SPI XIP、UART、I2C、1-Wire、およびUSBポートが含まれているほか、ペリフェラル機能としては、6つの32ビットタイマー、クロック、66の汎用I/O端子、パルストレインエンジン、および10ビットアナログ/デジタルコンバータ(7.8ksps)が内蔵されている。また、MAX32631は高度ハードウェア暗号化および認証機能を実現する信頼保護ユニット(TPU)を備えており、IP、アルゴリズム、およびユーザーデータを保護するための完全なセキュリティツールボックスが提供される。

なお、2製品ともに4.37mm×4.37mmの100ピンWLPパッケージで提供され、MAX32630の単価は6.66ドル(1,000個以上、FOB USA)からとなっているほか、評価キット「MAX32630-EVKIT」も提供されており、こちらの価格は150ドルから、となっている。

ウェアラブル機器向けARM Cortex-M4Fマイコン「MAX32630/MAX32631」のブロック図