ハロウィン終了後は、かぼちゃを食卓の主役に

つい2~3週間ほど前まで、街の至る所でハロウィーンムードが感じられた。毎年1日しかハロウィーン本番のあの楽しみを味わうことができないが、ハロウィーンに欠かせないかぼちゃは年に1日どころか毎日でも食べたいぐらいの食材なのだ。

海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「かぼちゃを年中食べるべき7つの理由」を示したコラムが掲載されたのでその内容を紹介しよう。

ロンドンで活躍する栄養士カサンドラ・バーンズと『Natural Alternatives to Sugar(砂糖の天然代用物)』の著者であるマリリン・グレンビル博士は2人とも栄養関連の専門家であり、かぼちゃが健康にとてもよい食材だということを以下の7つの理由を示して説明している。

1.ダイエット食

かぼちゃは低カロリー・低炭水化物だが、さつまいも同様とてもおいしい。しかも、長時間にわたり満腹感を維持するので、ダイエットには最高だ。

2.お肌によい

ニンジンやさつまいも同様、かぼちゃにはβ-カロテンが多く含まれている。β-カロテンは体内で肌のしまりに最も重要なビタミンAに変化するので、肌のハリを強めて荒れを防ぎ、肌荒れの治りも早くなる。

3.抗酸化物質の宝庫

かぼちゃの種油は高レベルの抗酸化物質と多価不飽和脂肪酸を含み、特に抗酸化作用が強力なγ-トコフェロールが豊富。これまでの研究でも炎症を和らげ、がん予防になることが判明している。さらに、アルツハイマー防止に関連のある遺伝子を活性化させることも判明している。

4.気分転換

意気消沈しているときにかぼちゃのスパイスが効いたラテを飲めば、気分がよくなる。かぼちゃの種は脳内化学物質の反応に関わるマグネシウムを多く含んでいるので、うつ病や不安神経症の治療に役立つと考えられている。

5.目に良い

かぼちゃに多く含まれているβ-カロテンは体内でビタミンAに変化し、さらに分解されてレチノールになる。目にレチノールを供給すれば、光を多く取り入れるようになり、退行性の目の病気の予防になる。

6.心臓によい

かぼちゃに含まれる抗酸化物質の作用により、心臓と血管が守られる。繊維質も多く、コレステロールの抑制にも役立つほか、血圧を下げる効用もあるため、心臓疾患の予防にもなる。

7.免疫システムを高める

かぼちゃには健康的な免疫システムを維持するために必要不可欠のビタミンAとCが豊富に含まれている。これらのビタミンは、これから冬にかけて日本で流行するインフルエンザやノロといったウイルスから身を守るために適している。

秋から冬にかけての時期はかぼちゃが特においしいとされているだけに、早速今日の食卓に並べてみてはいかがだろうか。

※写真と本文は関係ありません


記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)

米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。