東京エレクトロン デバイス(TED)は11月10日、ベルギーImage Mattersと、放送・医療機器向けビデオコーデックモジュール「ORIGAMI MODULE B20」の製造許諾権および日本・北米・APACエリアにおける独占販売権の契約を締結し、即日販売を開始したと発表した。

同モジュールは、XilinxのFPGA「Kintex Ultrascale」と4GBのDDR4-SDRAMメモリを搭載するなど、 画像機器の開発に必要な主要部品を名刺サイズに集積した製品で、これにより、ユーザーはキャリアボードにORIGAMI MODULE B20の実装スペース、信号接続用のパッド、電源を用意するだけで、高速シリアルインタフェースを搭載したビデオ・コーデック・システムを短期間で開発することが可能になる。

また、FPGAデータ、ユーザービデオコンテンツの著作権保護に必要なタンパICを搭載し、製品の市場投入後のセキュリティも確保可能となっている。

さらに、同モジュールのPCI Express評価プラットフォーム「ORIGAMI CARRIER B21」も同時に販売開始。PCI Express Gen3経由でのORIGAMI MODULE B20への画像データの入出力やSFP+モジュール経由での外部機器との通信を可能としたとする。

なお、同モジュールについてTEDでは、 4K/8Kカメラ、伝送装置などの放送機器、画像検査装置などの医療機器向けに、2019年までに22億円の販売を目指すとしている。

放送・医療機器向けビデオコーデックモジュール「ORIGAMI MODULE B20」