JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月9日、アドビシステムズのAdobe Flash Playerに、複数の脆弱性(APSB16-37)が存在するため、最新バージョンに更新するよう注意を喚起した。

修正された脆弱性は「CVE-2016-7857」「CVE-2016-7858」「CVE-2016-7859」「CVE-2016-7860」「CVE-2016-7861」「CVE-2016-7862」「CVE-2016-7863」「CVE-2016-7864」「CVE-2016-7865」の9件。

これらの脆弱性を悪用したコンテンツを開いた場合、リモートからの攻撃によってAdobe Flash Playerが不正終了したり、任意のコードが実行されたりするおそれがあるという。

脆弱性が存在するプロダクトおよびバージョンは、以下のとおり。

  • Adobe Flash Player Desktop Runtime (23.0.0.205) およびそれ以前 (Internet Explorer, Mozilla Firefox, Safari など)
  • Adobe Flash Player for Google Chrome (23.0.0.205) およびそれ以前
  • Adobe Flash Player for Microsoft Edge and Internet Explorer 11 (23.0.0.205) およびそれ以前(Windows 10 および Windows 8.1)

以下の最新バージョンに更新することで、対策をとることが可能。

  • Adobe Flash Player Desktop Runtime (23.0.0.207) (Internet Explorer, Mozilla Firefox, Safari など)
  • Adobe Flash Player for Google Chrome (23.0.0.207)
  • Adobe Flash Player for Microsoft Edge and Internet Explorer 11 (23.0.0.207) (Windows 10 および Windows 8.1)

Internet Explorer 11やMicrosoft Edgeでは、Windows Updateなどで最新のAdobe Flash Playerが更新プログラムとして提供され、Google Chrome は、Google Chrome のアップデート時に、Adobe Flash Player が更新される。