東芝情報システムは11月7日、顧客が持つデータを機械学習で分析する「分析・予測支援サービス」の「故障予測パッケージ」を機能拡充すると発表した。提供開始は12月を予定している。

同社では、さまざまなセンサーから収集したデータを用いた故障予測、製造ラインでの不良解析、製品の品質のバラつきによる異常検知や、販売における需要予測等のデータ分析サービスを提供している。

分析・予測支援サービスで事前に故障を予測

故障予測パッケージは、各種センサーから収集したデータを分析して故障を事前に察知することにより、稼働率向上、サービスの向上、部材の在庫管理の適正化を図るソフトウェア。

不良解析機能では、ライン生産方式を導入されている顧客の故障事象に対し、各種パラメータの影響度(パラメータの重要度とパラメータ間の関係性)を同社ノウハウを用いて評価し、最適な故障予測モデルを生成する。

あらかじめエラーが発生するパターンを学習することで、これからエラーが発生する製品を事前に検出する。早期にエラー品を取り除くことで歩留まりの改善が図れ、製造工程における大幅なコスト削減が可能となるという。

製造ラインの不良検知

今回提供される異常検知機能は、通常と異なる性質のデータを検出する機能。これにより、故障が少ないデータであっても「いつもと違う何か」を検知するできるため、一般市場品など故障が少ない製品状態監視などに活用できるとしている。

通常時の範囲から大きく外れたデータを検出し、将来発生し得る故障を予測

提供価格(税別)は、月額40万円。なお、同サービスの分析は同社環境で行うため、分析対象の元データを一時的に同社へ提供する必要がある。